コーヒーブレイク

ちょっと一息

フィリピン視察日記

ヒロセの企業理念に掲げております「人と世界をつなぐ」ということから、昨年はケニアに学校をつくり、今年はフィリピンに2つ目の学校を作ったので、フィリピンへの視察に行ってきました。フィリピンの通貨はペソ(PHP)といい、1ペソ=1.9円くらいです。 大阪〜マニラの空の旅は約4時間で、機内のお客さんはほぼ日本人とフィリピン人達で埋まっていました。

マニラ国際空港は私が思っていたより綺麗な空港でした。空港を出ると客引きをするタクシーの運転手が沢山待っておりました。フィリピンのタクシーは5種類に分類されるそうで、1つ目は空港から出ている「エアポートタクシー」2つ目は一般的な「メータータクシー」3つ目は高級ホテル専属の「ホテルタクシー」4つ目はメーターをたおさず高い料金をふっかけてくる「値段交渉型タクシー」、5つ目は「白タク」となっているようです。フィリピンのタクシーのイメージと言えば「ボッタクリ」「こわい」というのが一般的で、私も同様に「ボッタクリ」のイメージから、エアポートタクシーというか、チケットタクシーを選択しました。チケットタクシーは初めから設定料金が決まっていて、先に料金を払ってから乗るので、ぼったくられる心配はないのですが、一般的なメータータクシーに比べ料金が割高の設定になっていました。私にはこの料金設定が「ぼったくられるのが嫌なら多めに払え」と言われているように思い、チケットを買う時に値切り交渉を行い、1300ペソのところ、1100ペソにしてもらいました。後で聞いた話ですが、フィリピンのタクシーはほとんどがタクシーオーナーからレンタルしていて、レンタル料は一般庶民の収入の約5倍程度だそうで、ガソリン代などの諸経費を入れると1日当たり3,000ペソを超えるそうです。タクシーの初乗り料金は30ペソなので、赤字になることが多く、お客様により良いサービスをしてチップで稼ぐそうです。チケット料金を値切ったのは間違いだったと反省しましたが時すでに遅しでした。運転手さんごめんなさい。


快適なタクシーでの移動によりホテルに到着しました。ホテルの玄関前には数人のガードマンと検査官のような女性が待機しており、ホテルに入るにはボディーチェックが必要でした。買い物から帰ってきたお客様にもボディーチェックを行っていましたので、マニラは物騒な所なのかなと少し不安を感じました。 少し不安もあったのですが、ホテルの外周を散歩して回っていると沢山のホームレスの人達が道路沿に寝そべっているのを目の当たりにし、国の経済状況があまり良くないことがうかがえました。それと野良犬の多さにはびっくりしました。私に襲いかかってくる事はなかったですが、餌を求めて町中をウロウロしていました。

翌日は学校の視察のため、マニラからマスバテまで飛行機での移動でした。1時間15分のフライトが、朝6時に出発する飛行機でしたが空港には旅行者らしき人が多く、目的地マスバテは観光地なのかと思いました。
マスバテの空港に到着後、現地のプラン職員と合流してそのままプラン事務所に直行しました。事務所では30人ぐらいの職員が働いておられ、忙しそうでした。
そこでプランが行っているプロジェクトの説明を受けました。ヒロセが参加している学校建設プロジェクトだけでなく、子どもの権利に配慮したコミュニティを作るためなどに行っているチャイルドケアや自然保護を目的としたマリンプロテクションといった事も自治体と一緒に行っていると聞き、今回の視察のプログラムに入っていると聞きました。

プラン事務所から今回の目的地である「トーマス・リヴェラハイスクール」までは車で1時間30分の道のりでしたが、綺麗に舗装された道路ではなく、デコボコでアップダウンの激しい道のりでした。途中、雑貨屋をたずねバスケットボールを探しましたが、日本で売っているような空気の入ったバスケットボールがなかなく無く、30分ほどかけ、ようやくバスケットボールを3つ購入し、生徒へのプレゼントが準備できました。
学校に到着すると、生徒60名、村の役員、校長先生、婦人会の会長などがウェルカルパーティの準備をしてくれていました。まず自己紹介から始まり、学校関係者、保護者や生徒達から感謝の言葉を頂き、喜んでいただけてよかったなとつくづく感じました。 パーティの最後に私から生徒へプレゼントの贈呈があったのですが、私のことを警戒してなのか、恥ずかしくてなのか、生徒はなかなか取りに来てくれず少し苦労しました。

校舎は立派に出来ていて、Hirose Tusho Co., Ltd.のプレートも校舎に打ち込まれていました。 各教室を見に行ったのですが、日本の高校と比べるとひどいものでした。黒板、椅子とベンチはあるのですが、机が見当たらなかったので同行してくれたプラン職員に聞いたところ「机はありません」との回答がありました。生徒にどの様にしてノートを取っているかと尋ねると膝の上にノートを置き書いていると答えてくれました。教室は十分なスペースがなく、60人の生徒が肩を寄せ合いながら勉強しているようでした。また、電車やバスといった交通機関が無いため、1時間ほど歩いて通学していることがあたりまえで、ほとんどの生徒が遅刻せずに登校しているとのことでした。今回は学校を作らせていただきましたが、まだまだ足りないと痛感しました。

2日目は学校建設以外のプロジェクトの視察のため、宿泊しているホテルから車で2時間かけてジャングルのようなところを通り、複数の村を訪ねました。

村の人達は自給自足の生活を送っているらしく、大半の家には鶏、牛、ヤギや馬といったような家畜が飼われていました。 そこでは幼稚園でボランティアのお母さん達の代表者が3歳から5歳の子供達に歌や動物の名前、お遊戯などを教えているのを見学しました。私が手を振っても手を振ってくれる子はおらず、声をかけても反応はなく、嫌われているのかと思いましたが、あまり村に訪問する人が無いため、私に警戒心をいだいていたようです。結局子どもたちと仲良くなることはできないまま、次の目的である村の産婦人科を訪ねましたが、そこでもボランティアの人達がトレーニングを受け、助産婦になり、病院を切り盛りしていました。そこで偶然、産まれて間もない赤ん坊を見たときは、感動しました。医療機器がほとんどなく、十分ではない環境の中での出産はリスクもあり、本当に大変なことだと思います。

最後に訪れた所はマリンプロテクションのエリアで、数人のボランティア職員の男性が夕方6時から翌朝まで監視台やボートから、レーダーなどを使い、不法者から珊瑚を守っていると聞きました。不法者が網を使い、魚や珊瑚等を取っていると、職員がボートで駆けつけ不法者を捕まえて取り調べをし、使っていた網や釣り具を押収してリポートも作成するそうです。


今回の視察では、子供たちだけでなく、ボランティア精神にあふれた人々と出会って、普段あまり何も考えずに生きている自分が恥ずかしく感じました。 この貴重な経験を生かせるよう頑張ろうと心に決めた旅行でした。


記事一覧



閉じる