経済ニュース

<< 一覧に戻る

2024年07月26日(金)22時28分

NY外国為替序盤=153円台に再び下落

--------------------------------------
日本時間午後10時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  153.93 - 0.01 (- 0.01%) 154.74 / 153.40
ユーロ・ドル 1.0864 + 0.0018 (+ 0.17%) 1.0865 / 1.0842
ポンド・ドル 1.2868 + 0.0017 (+ 0.13%) 1.2874 / 1.2851
ドル・スイス 0.8824 + 0.0007 (+ 0.08%) 0.8844 / 0.8803
--------------------------------------
 日本時間午後10時27分現在のドル円は1ドル=153.93円。きょうのNY為
替市場でドル円は再び売りに押されている。前日までの急激な円買い戻しは後退し、ド
ル円は154円台に戻していた。前日は瞬間的に151円台に急落する場面も見られて
いたが、さすがに急ピッチな下げに買い戻しも出ているようだ。
 しかし、FRBが重要視するインフレ指標である6月のPCEデフレータが先ほど発
表になり、予想通りにインフレの落ち着きを示す内容となった。個人支出も公表され、
底堅い個人消費が示され、市場は9月のFRBの利下げ期待を変えていない。これを受
けて為替市場はドル売りの反応が出ており、ドル円を再び153円台に押し戻してい
る。
 目先の戻りターゲットは155円と思われるが、その水準を回復できなければ、15
1円台半ばに来ている200日線を再び視野に入れそうな雰囲気は依然続いている。
 いずれにしろ、来週の重要イベント待ちといったところもありそうだ。来週はFOM
C、日銀決定会合、そして米雇用統計が予定されている。今回は特に日銀にスポットが
当たっている模様。
 国債購入については、前回の決定会合での言及通りに減額計画を発表してくるものと
思われる。向こう数年で購入額を半減させる計画を公表するとの観測も伝わっている。
むしろ注目は、利上げの有無であろう。利上げ自体は議論すると思われるが、果たして
今回打ち出してくるかは未知数。エコノミストの間では利上げを発表との見方はいまの
ところ少数派となっている。
 本日は7月の東京都区部の消費者物価指数(CPI)が発表になっていたが、生鮮・
エネルギーを除いたコアコア指数は前年比1.5%とインフレの落ち着きが示されてい
たことや、サービス価格も前年比0.5%と前回から鈍化していた。日銀が急いで利上
げをしなければならない状況ではなさそうだ。
 ただ、今回は利上げを見送ったとしても、次回9月実施の可能性を示唆してくる可能
性は十分にありそうだ。その場合、教科書的には円高シナリオなのかもしれないが、前
日までの急激な円買い戻しは、それらのシナリオを織り込んでの動きで、過度な円ショ
ートポジションは解消されているようにも思われる。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は154円に観測され
ている。
26日(金)
154.00 (8.9億ドル)
29日(月)
156.50 (24.3億ドル)
30日(火)
155.00 (30.4億ドル)
MINKABU PRESS