--------------------------------------
日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 149.74 - 1.31 (- 0.87%) 151.21 / 149.69
ユーロ・ドル 1.0836 + 0.0035 (+ 0.32%) 1.0845 / 1.0765
ポンド・ドル 1.2947 - 0.0002 (- 0.02%) 1.2968 / 1.2923
ドル・スイス 0.8808 - 0.0009 (- 0.10%) 0.8835 / 0.8800
------------------------------------
<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*PCE価格指数(2月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.5%(前年比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
結果 2.8%
予想 2.7% 前回 2.7%(2.6%から修正)(コア・前年比)
*個人所得(2月)21:30
結果 0.8%
予想 0.4% 前回 0.7%(0.9%から修正)(前月比)
*個人支出(2月)21:30
結果 0.4%
予想 0.5% 前回 -0.3%(-0.2%から修正)(前月比)
*ミシガン大消費者信頼感指数(3月・確報値)23:00
結果 57.0
予想 57.9 速報 57.9
【カナダ】
実質GDP(1月)21:30
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)
結果 2.2%
予想 2.1% 前回 2.2%(前年比)
*デーリー・サンフランシスコ連銀総裁
・年内2回の利下げが理に適う予測と見ている。
・関税の影響の評価には時間がかかる。
・政策、経済は好位置にある。
-----------------------------------
<月曜日の材料と事前予想>
【日本】
鉱工業生産(速報値)(2月)08:50
予想 1.9% 前回 -1.1%(前月比)
予想 1.1% 前回 2.2%(前年比)
【中国】
製造業PMI(3月)10:30
予想 50.3 前回 50.2
サービス業PMI(3月)10:30
予想 50.6 前回 50.4
【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(2月)15:00
予想 0.2% 前回 0.3%(前月比)
予想 N/A 前回 3.8%(前年比)
ドイツ消費者物価指数(速報)(3月)21:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 2.3% 前回 2.3%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 2.4% 前回 2.6%(前年比)
【米国】
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(3月)22:45
予想 45.6 前回 45.5
GPIFが25年-29年度計画について記者会見
ビルロワドガロー仏中銀総裁が会議出席
NZ中銀オア総裁が正式に退任(3月5日に突然辞任を発表)
OECD「2050年までの海洋経済」に関する報告書公表
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが強まり、再び150円を割り込んだ。こ
の日発表の米経済指標が市場の懸念を強めている。PCEとミシガン大消費者信頼感指
数の確報値が発表になっていたが、米消費者の先行き不安とインフレ警戒を示唆してい
た。
2月のPCEはFRBが参照しているPCE価格指数がコアが前月比0.4%、前年
比2.8%と予想をやや上回った。一方、個人消費支出は1月に悪天候で大幅な減少と
なった反動もあって0.4%上昇となったが、インフレ調整後の実質では0.1%の上
昇に留まった。
一方、ミシガン大消費者信頼感指数が全体指数が下方修正された一方、インフレ期待
が上方修正された。インフレ期待については、速報値が想定外に強い内容でサプライズ
となっていたが、確報値でさらに上振れた格好。
両指標とも、市場に広がっている先行きへの不安とインフレおよびインフレ期待の粘
着がさらに強調された内容ではあった。米株式市場も大幅安となる中、為替市場ではリ
スク回避の円高が強まり、150円を割り込んだ。
ユーロドルは1.08ドル台に買い戻された。週後半に下げ止まり、1.07ドル台
前半に来ている200日線でサポートされた格好となった。来週は4月相場に入って、
トランプ関税の発表など重要イベントが目白押しの週となりそうだが、ユーロドルは上
げトレンドを維持できるか注目される。
本日は3月のドイツ雇用統計が公表されていたが、労働市場はさらに冷え込み、状況
はさらに悪化する可能性が示唆されている。失業率は2月の6.2%から6.3%に上
昇し、失業者数は2万6000人急増した。特に製造業では米国の貿易政策がドイツの
主要産業に及ぼす影響により、雇用喪失が続く可能性があるとの指摘も出ている。
ドルとともにポンドも軟調で、ポンドドルは1.29ドル台での上下動に終始した。
本日は第4四半期の英GDP確報値が公表され、年末の英経済が低迷していたことを裏
付けるものとなった。ただ、この日発表の2月の英小売売上高は1月同様に予想外の強
さを見せた。2025年の第1四半期は個人消費が英景気を支える可能性もあるとの指
摘もエコノミストから出ている。
高い貯蓄率がGDPの伸びを抑制し続けているが、小売売上高の数字からは、家計が
より自由に消費し始めている可能性があるという。一方、増税、世界的な不確実性の高
まり、消費マインドの低迷という重荷に苦しむ経済の全体像は依然として変わっていな
いとも述べている。
MINKABU PRESS