27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続伸。ハイテク株などに買いが入
り4万円台を回復し、1月上旬につけた年初来高値を更新した。
大引けの日経平均株価は前日比566円21銭高の4万150円79銭。プライム市
場の売買高概算は22億84万株。売買代金概算は5兆9221億円となった。値上が
り銘柄数は1183と全体の約72%、値下がり銘柄数は391、変わらずは45銘柄
だった。
前日の米国市場でNYダウが上昇し、ナスダック指数は年初来高値を更新した。この
流れを受け、東京市場も買い先行でスタート。米半導体大手のエヌビディア<NVDA
>が最高値を更新したことを受け、半導体関連などハイテク株を中心に買いが流入。日
経平均株価は4万円台を回復し一時、値上がり幅は680円を超えた。中東情勢への警
戒感が後退したほか、トランプ米大統領が26日、中国と貿易に関する合意に署名した
と述べたことも好感された。更に、米相互関税の国別上乗せ部分の一時停止措置の期限
である7月9日が迫っていることに対して、ホワイトハウス報道官が期限は延長される
可能性があることを示唆したことも買い要因となった。欧米市場に比べ日本株には出遅
れ感が強いことも指摘された。今晩は米5月個人消費支出(PCE)物価指数が発表さ
れることも様子見要因となり、後場に入りやや伸び悩んだものの大引けにかけ買い直さ
れ、結局1月7日につけた終値ベースの年初来高値(4万83円)を約5カ月半ぶりに
更新して取引を終えた。
個別銘柄では、ディスコ<6146>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<
8035>が高く、ソフトバンクグループ<9984>も値を上げた。三菱重工業<7011>や川
崎重工業<7012>が買われ、サンリオ<8136>やフジクラ<5803>もしっかり。トヨタ
自動車<7203>やホンダ<7267>、日産自動車<7201>、マツダ<7261>といった自動
車株に買いが流入した。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日本郵船<
9101>も堅調だった。
半面、アドバンテスト<6857>やみずほフィナンシャルグループ<8411>が安く、ニ
デック<6594>やINPEX<1605>が軟調。オリンパス<7733>やすかいらーくホー
ルディングス<3197>が値を下げ、中外製薬<4519>や日本郵政<6178>が下落した。
出所:MINKABU PRESS