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日本時間午前5時35分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 144.65 + 0.23 (+ 0.16%) 144.95 / 144.18
ユーロ・ドル 1.1714 + 0.0013 (+ 0.11%) 1.1754 / 1.1681
ポンド・ドル 1.3715 - 0.0013 (- 0.09%) 1.3752 / 1.3683
ドル・スイス 0.7993 - 0.0009 (- 0.11%) 0.8018 / 0.7958
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<きょうの材料>
*米PCE価格指数(5月)21:30
結果 0.1%
予想 0.1% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.3% 前回 2.2%(2.1%から修正)(前年比)
結果 0.2%
予想 0.1% 前回 0.1%(コア・前月比)
結果 2.7%
予想 2.6% 前回 2.6%(2.5%から修正)(コア・前年比)
*個人所得(5月)21:30
結果 -0.4%
予想 0.3% 前回 0.7%(0.8%から修正)(前月比)
*個人支出(5月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 0.2%(前月比)
*ミシガン大消費者信頼感指数(6月・確報値)23:00
結果 60.7
予想 60.5 速報 60.5
*トランプ大統領
カナダとの貿易協議を全て打ち切ると表明。カナダがデジタルサービス税を導入した
ことを理由に挙げている。大統領は1週間以内に新たな関税率を設定すると警告した。
*トランプ大統領
・イランへの制裁解除、もはや検討していない。
・イラン再爆撃の可能性問われ「もちろん」と回答。
・イラン最高指導者をトゥルース・ソーシャルで批判。
*トランプ大統領、AI向け電力供給増強の大統領令を計画
トランプ政権はAIの電力需要に対応するため、電力供給の増強に向けた一連の大統
領令を検討していると伝わった。AIモデル学習に必要なデータセンター向けの建設用
地として連邦政府の土地をIT企業に提供することや、より高度な発電プロジェクトの
送電網接続と許認可手続きの迅速化などが検討されている。
*プーチン大統領
プーチン大統領は、国防費を削減する計画を明らかにしており、ウクライナ戦争で財
政への負担が増していることを認めた。ただし、削減規模はウクライナでの戦況次第だ
としている。
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<月曜日の材料と事前予想>
【日本】
鉱工業生産(速報値)(5月)08:50
予想 3.4% 前回 -1.1%(前月比)
予想 1.5% 前回 0.5%(前年比)
【中国】
製造業PMI(6月)10:30
予想 49.7 前回 49.5
【英国】
実質GDP(確報値)(第1四半期)15:00
予想 0.7% 前回 0.7%(前期比)
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)
経常収支(第1四半期)15:00
予想 N/A 前回 -210億ポンド
【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(5月)15:00
予想 0.4% 前回 -0.9%(前月比)
予想 N/A 前回 4.4%(前年比)
ドイツ消費者物価指数(速報)(6月)21:00
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.1% 前回 2.1%(前年比)
【米国】
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(6月)22:45
予想 42.5 前回 40.5
ECBフォーラム開催「変化への適応:マクロ経済の転換と政策対応」(7月2日まで)
ラガルドECB総裁、ECBフォーラム開会挨拶
グールズビー・シカゴ連銀総裁が討論会参加(質疑応答あり)
ボスティック・アトランタ連銀総裁が講演(質疑応答あり)
日銀「ハト派」中村委員任期満了、後任に増一行氏
フィラデルフィア連銀のハーカー総裁が退任、後任にポールソン氏
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きょうのNY為替市場、ドル安が一服し、ドル円は144円台後半に上昇した。た
だ、全体的に方向感はない。米中が合意したようだ。ラトニック米商務長官は米中が先
月スイスのジュネーブで合意に達した枠組みについて、最終的な理解の取りまとめに至
ったと述べた。
ただ、エコノミストからは、米中は最終決定に至ったもののリスクは残っているとの
指摘も出ている。「現在の米中休戦を脱線させ、緊張の再燃につながる可能性のある要
因は多数ある」と指摘。米国側は、中国がレアアースに関する約束を履行した後でなけ
れば対中制裁措置を解除しないと表明している。これにより、履行を巡る対立のリスク
が逆に高まっているという。
この日は5月のPCEデータが発表になったが、FRBが注目している価格指数はコ
アが若干高かったももの、ほぼ予想範囲内となった。一方、個人消費支出および所得が
予想外のマイナスとなっていた。個人消費や雇用への冷え込みを示す内容だった。しか
し、月末・期末接近の中で、新規にポジションを作ろうという動きは少なく、調整中心
の展開となっている模様。
ユーロドルは後半に伸び悩んだものの、1.17ドル水準はかろうじて維持した。一
時1.1755ドル付近まで上昇。この日発表のフランスとスペインのインフレ指標が
予想を上回ったこともユーロドルをサポートしていたようだ。本日は対ドルにのみなら
ず、対ポンド、円でもユーロは上昇していた。
中東情勢の緊迫がひとまず後退し、米中が合意するなど貿易問題も懸念が後退する
中、市場の関心はファンダメンタルズに戻っている。ECBはすでに利下げサイクルの
終了に差し掛かっている一方、FRBや英中銀はこれから利下げ再開のムードが高まっ
ている。その意味ではユーロは買い易い通貨となっているようだ。
ユーロドルの上昇モメンタムが改善しているとの指摘がテクニカルアナリストから出
ている。日足チャートを見る限り、さらなる上昇も否定できないという。ただし、持続
的な上昇には上昇チャネルの上限が来ている1.1780ドルを上抜ける必要があると
いう。その水準を明確に上回れば、次の注目は1.19ドル、そして、心理的節目の
1.20ドルが視野に入るとも付け加えた。
ポンドドルは上げ一服。ただ、下押しする気配もなく水準は維持しており、2021
年6月につけた1.40ドルの軌道にはある。ただ、市場では英中銀の8月利下げ観測
が台頭しているが、エコノミストからは、この観測がさらに強まるようであれば、ポン
ドは下落する可能性があるとの見方も出ている。
最近のポンド高は行き過ぎている感もあり、市場が英中銀による8月の利下げ観測を
強めれば、ポンドは下落しやすい状態にはあるという。英経済が第2四半期に減速した
ことを示唆する経済指標などが発表されれば、そうした事態は起こり得るとも述べた。
短期金融市場では、8月の利下げ確率は65%で織り込まれている状況。
MINKABU PRESS