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2025年07月11日(金)22時22分

NY外国為替序盤=147円台に買い戻される

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日本時間午後10時21分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.06 + 0.80 (+ 0.55%) 147.18 / 146.14
ユーロ・ドル 1.1687 - 0.0014 (- 0.12%) 1.1707 / 1.1665
ポンド・ドル 1.3509 - 0.0070 (- 0.52%) 1.3586 / 1.3496
ドル・スイス 0.7965 - 0.0006 (- 0.08%) 0.7982 / 0.7954
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 日本時間午後10時21分現在のドル円は1ドル=147.06円。きょうの為替市
場、前日のドル円は146円台前半に伸び悩む動きが見られたものの、本日は147円
台に買い戻されている。方向感は依然として見えず、146、147円台といったとこ
ろでの上下動に終始している。
 流れに大きな変化はない。100日線が本日も145円台後半に来ており、その水準
はしっかりと維持。テクニカル的には底打ちの兆候が出ているが、上値にはなお慎重と
いったところ。6月高値の148円ちょうど付近が次の上値抵抗として意識され、これ
を上抜ければ200日線に向けた上昇余地が広がる。
 関税に関するトランプ大統領の強硬姿勢は続いており、今度はカナダに35%関税率
を通知したほか、EUにも新たな関税率を通知する書簡を今週中にも通知する予定。た
だ、市場は神経質にはなっているものの、過敏な反応は見せておらず、状況を見守って
いるようだ。
 むしろ、円安の方が目立っている印象もある。円は主要通貨の中で対ドルで最も弱い
通貨となっている。参院選で自公の苦戦が伝えられており、政治情勢の流動化を嫌って
いる模様。外貨準備が第1四半期に、過去に例のない規模で円からスイスフランへシフ
トしているとのレポートも出ていた。
 日銀の利上げ期待後退や財政、そして米国との貿易交渉が早期にまとまらないのでは
との不安が安全資産としての円の魅力を低下させているといった説明も聞かれる。もっ
とも、積み上がった円ロングのポジション調整が最大要因とも思われる。
 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は146.30円に観測され
ている。
11日(金)
146.30(6.5億ドル)
MINKABU PRESS