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2025年07月23日(水)00時36分

米株式市場序盤=ダウ平均は小動き

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米東部時間午前11時34分現在
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 44359.02 + 35.95 (+ 0.08%) 44463.90 / 44272.60
ナスダック総合指数  20892.19 - 81.98 (- 0.39%) 20985.34 / 20750.90
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 きょうのNY株式市場、ダウ平均は小動きの一方、IT・ハイテク株には利益確定売
りが出ており、ナスダックは7日ぶりに反落。前日比は、ダウ工業株30種平均が3
5.95ドル高の4万4359.02ドル。
 IT・ハイテク株の下げについては、半導体関連株の下げが全体を圧迫。ソフトバン
クとオープンAIによる5000億ドル規模のAIプロジェクトが立ち上げに苦戦し、
短期的な計画を縮小していると報じられたことが背景にある。また、オランダのNXP
セミコンダクターズ<NXPI>が決算を受けて下落していることも圧迫している模様。
 市場は関税が企業業績にどのように影響しているか確認したがっている。8月1日の
関税の猶予期限を前にした貿易交渉の不確実性が高まる中で、米株式市場は最高値圏を
維持している状況。しかし、株価のバリュエーションが割高で推移していことも事実
で、足元の決算が好調でも、投資家の反応は鈍い状況。市場は関税の企業業績への影響
に関するより具体的な情報を待っているようだ。
 ストラテジストは「良い決算も出ているが、それだけでは今後の展望を判断するのは
難しい。今回の決算シーズンでは、関税がどこにどれだけ影響を与えるかを見極めるこ
とに重点を置いている」と述べた。
 S&P500は最高値を更新しており、12カ月先の予想利益に対して約22倍の株
価収益率(PER)で取引されている。
 GM<GM>が決算を受け下落。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表
し、関税が利益を11億ドル押し下げ、35%の減益となった。
 カナダのeコマース大手のショッピファイ<SHOP>が下落。アナリストが投資判断を
「中立」に引き下げた。
 たばこのフィリップ・モリス<PM>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。人
気商品のニコチン入りパウチ「Zyn」の出荷量が予想を下回ったことが嫌気されてい
る模様。アイコスについては、日本でのシェア拡大が寄与。
 ピーボディ・エナジー<BTU>、ウォリアー・メット<HCC>など石炭株が上昇。中国
政府が許可水準を超えて生産している炭鉱の閉鎖を警告し、業界の過剰生産能力の抑制
に乗り出したことが材料視されている。
 百貨店のコールズ<KSS>に買いが強まり、一時21.39ドルまで急騰。特段の材
料はなく、個人投資家によるSNS上での投稿が急増していることで人気化している模
様。ここ数日、オープンドア・テクノロジーズ<OPEN>なども同様の急騰を演じてお
り、市場では新ミーム株とも称されている。オープンドアは本日は反落。
GM<GM> 49.54(-3.67 -6.90%)
ショッピファイ<SHOP> 124.27(-4.16 -3.24%)
NXP<NXPI> 224.43(-3.85 -1.68%)
フィリップ・モリス<PM> 165.71(-14.77 -8.18%)
コールズ<KSS> 14.03(+3.61 +34.60%)
オープンドア<OPEN> 3.21(-0.01 -0.16%)
ピーボディ・エナジー<BTU> 17.14(+1.23 +7.73%)
ウォリアー・メット<HCC> 59.57(+5.19 +9.54%)
ラマコ<METC> 21.49(+0.62 +2.97%)
アップル<AAPL> 213.43(+0.95 +0.45%)
マイクロソフト<MSFT> 508.27(-1.79 -0.35%)
アマゾン<AMZN> 226.87(-2.43 -1.06%)
アルファベットC<GOOG> 190.24(-0.91 -0.48%)
アルファベットA<GOOGL> 189.24(-0.86 -0.45%)
テスラ<TSLA> 329.88(+1.39 +0.42%)
エヌビディア<NVDA> 167.90(-3.49 -2.03%)
メタ<META> 704.94(-8.03 -1.13%)
AMD<AMD> 153.04(-3.96 -2.52%)
イーライリリー<LLY> 775.99(+13.81 +1.81%)
MINKABU PRESS