12日の東京株式市場は、日経平均が大幅高で上値指向を継続、昨年7月につけた史
上最高値を大幅に上回り青空圏に突入した。TOPIXも最高値を更新している。
大引けの日経平均株価は前営業日比897円69銭高の4万2718円17銭と大幅
高で5日続伸。プライム市場の売買高概算は27億8177万株、売買代金概算は6兆
8640億円。値上がり銘柄数は964、対して値下がり銘柄数は600、変わらずは
59銘柄だった。
きょうの東京市場はリスクオン一色に染まった。米関税政策を巡る不透明感は漂うも
のの、ひと頃よりは懸念が後退していることで、投資意欲の減退にはつながっていな
い。前日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が下値を試す展開だったが、東京
市場では朝方から先物主導で裁定買いを誘導し水準を切り上げた。海外投資家とみられ
る積極的な買いが流入したことも、全体指数の押し上げに寄与した。日本時間今晩に発
表予定の7月の米消費者物価指数(CPI)を見極めたいというニーズもあったが、終
始買い気が弱まることはなかった。日経平均寄与度の高い半導体関連をはじめ値がさ株
に買いが集まり上げ足が強まる形に。日経平均は昨年7月の最高値を約1年1カ月ぶり
に大きく上回り、一時4万3000円台寸前まで上値を伸ばす場面があった。
個別では、売買代金首位となったソフトバンクグループ<9984>が大幅高で上値追い
を続けたほか、サンリオ<8136>はストップ高に買われた。三菱UFJフィナンシャ
ル・グループ<8306>をはじめメガバンクも高い。アドバンテスト<6857>、ディスコ
<6146>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連も軒並み値を飛ばした。ト
ヨタ自動車<7203>が高く、IHI<7013>も物色人気。ファーストリテイリング<
9983>、良品計画<7453>も高い。新電元工業<6844>がストップ高で値上がり率トッ
プ、ゼンショーホールディングス<7550>も急騰した。
半面、任天堂<7974>が冴えず、オリンパス<7733>も売りに押された。日本ペイン
トホールディングス<4612>、花王<4452>が安く、ニトリホールディングス<9843>
も値を下げた。GENOVA<9341>、ブレインパッド<3655>が急落、NIPPON
EXPRESS ホールディングス<9147>も大幅安。デジタル・インフォメーショ
ン・テクノロジー<3916>も売られた。
出所:MINKABU PRESS