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米東部時間午後0時31分
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 45031.50 - 513.38 (- 1.13%) 45287.73 / 44948.16
ナスダック総合指数 21085.03 - 370.52 (- 1.73%) 21284.10 / 21033.05
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きょうのNY株式市場でダウ平均は大幅安。前日比は、ダウ工業株30種平均が51
3.38ドル安の4万5031.50ドル、ナスダック総合指数が370.52安の2
万1085.03。
新たな関税の不透明感と米国債利回り上昇が重荷となっている模様。9月は株式市場
にとって季節的に軟調になりやすい月だが、その通りの幕開けとなった。
米連邦控訴裁判所が金曜日に「トランプ大統領の包括的な対外関税の大半は違法」と
判断したことが市場に再び不透明感を与えている。同裁判所は7対4の判決で「広範な
課税権限は議会にのみある」と結論づけた。トランプ大統領はこの判決を「極めて党派
的」と非難し、最高裁に上告するとしている。
特に投資家は、強気相場をけん引してきたAI関連株を引き続き利益確定売りをして
いる。エヌビディア<NVDA>が2%超下落、パランティア<PLTR>は3%超下
落し、IT・ハイテク株の下げを主導している。(訂正)
アナリストは「最高裁がIEEPA(国際緊急経済権限法)を根拠とする報復関税を
否定すれば、関税の全面的な拡大リスクは後退し、市場にとってプラス材料となる。た
だし、短期的には一部の貿易協定が再交渉を余儀なくされる可能性があり、不透明感は
高まる」と指摘している。
米国債利回りの上昇については、もし、裁判所の判決通りになった場合、米国が関税
収入で得た数十億ドルを返還しなければならない可能性を懸念している。すでに逼迫し
た財政状況をさらに悪化させるとの見方が利回りを押し上げている。
これまで9月は株式市場にとって最悪の月が多く、S&P500は過去5年間で平均
4.2%下落、過去10年間でも平均2%超下落している。
投資家の次の注目イベントは金曜日の米雇用統計で、その結果が今月のFRBの利下
げ判断にどう影響しそうか注目している。
ラム・リサーチ<LRCX>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下げ、目標
株価も従来の94ドルから92ドルに引き下げた。
食品のクラフト・ハインツ<KHC>が下落。2つの独立した企業への分割計画を発表
した。バフェット氏が今回の会社分割計画に失望を表明。ただ、10年前に自身が主導
した合併が優れたアイデアではなかったとも認めた。
ミネラリス・セラピューティクス<MLYS>が急騰。過去最大の上昇率を記録するとと
もに史上最高値を更新。競合のアストラゼネカが発表した高血圧治療薬候補の臨床試験
が、数値的にミネラリスのデータより劣ると評価されたことが背景。
MINKABU PRESS