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日本時間午前5時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.70 + 0.49 (+ 0.33%) 148.07 / 147.12
ユーロ・ドル 1.1730 - 0.0004 (- 0.03%) 1.1748 / 1.1701
ポンド・ドル 1.3558 - 0.0016 (- 0.12%) 1.3581 / 1.3524
ドル・スイス 0.7966 + 0.0009 (+ 0.11%) 0.7987 / 0.7954
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<きょうの材料>
【米国】
*ミシガン大消費者信頼感指数(9月速報値)23:00
結果 55.4
予想 58.0 前回 58.2
【カナダ】
住宅建設許可(7月)21:30
結果 -0.1%
予想 3.5% 前回 -9.5%(-9.0%から修正)(前月比)
設備稼働率(第2四半期)21:30
結果 79.3%
予想 78.9% 前回 79.9%(80.1%から修正)
*ベッセント財務長官と中国の何副首相、来週マドリードで会談
ベッセント財務長官は来週、スペインのマドリードで中国の何立峰副首相と会談し、
貿易や経済、安全保障問題を巡り意見を交わす予定。米財務省が前日公表した日程で明
らかとなった。「TikTok」の扱いやマネーロンダリング対策も議題となるとい
う。
*カーク氏銃撃事件、22歳男性の容疑者を特定
米保守系活動家チャーリー・カーク氏銃撃事件で、ユタ州出身の男性、ロビンソン容
疑者(22)と特定された。家族からの情報提供をきっかけに当局が身柄を拘束した。
*中国、米英軍艦の台湾海峡通過を「挑発的」と非難
中国は、9月12日に米国の駆逐艦と英国のフリゲート艦が台湾海峡を通過したと発
表し、挑発的だと非難した。中国CCTVが伝えた。
*ナーゲル独連銀総裁
ECB理事のナーゲル独連銀総裁は、追加利下げを実施した場合、中期的にインフレ
を2%に安定させるというECBの目標を危うくする恐れがあると述べた。
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<月曜日の材料と事前予想>
【英国】
ライトムーブ住宅価格(9月)08:01
予想 N/A 前回 -1.3%(前月比)
予想 N/A 前回 0.3%(前年比)
【中国】
小売売上高(8月)11:00
予想 3.8% 前回 3.7%(前年比)
予想 4.8% 前回 4.8%(年初来・前年比)
鉱工業生産指数(8月)11:00
予想 5.6% 前回 5.7%(前年比)
予想 6.2% 前回 6.3%(年初来・前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏貿易収支(7月)18:00
予想 N/A 前回 70.0億ユーロ(季調前)
予想 N/A 前回 28.0億ユーロ(季調済)
【米国】
NY連銀製造業景気指数(9月)21:30
予想 4.3 前回 11.9
敬老の日祝日
ECB金融アナリスト調査(SMA)
国際原子力機関(IAEA)年次総会(19日まで)
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きょうのNY為替市場、ドル円は序盤に一時148円台に上昇したものの、後半に1
47円台半ばに伸び悩む展開。米国債利回りが上げ幅を縮小したこともドル円を圧迫し
ているようだ。ドル円は21日線を挟んでの上下動が続いており、100日線と200
日線の間でのレンジ相場に変化はない。
先週から今週にかけての雇用とインフレの指標とを経て、市場は来週のFOMCでの
利下げを期待から確信に変えている。ただ、一部で観測されている0.50%ポイント
の大幅利下げはないと見られているようだ。その確率は10%以下となっている。
短期金融市場では来週を含めて年内3回の利下げを完全に織り込む動きが見られてい
る。来週のFOMCは委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表されるが、市場の
期待に沿った予想となるか注目される。
ユーロドルは1.17ドル台で振幅。21日線の上を維持し、上向きの流れを堅持し
ているものの、積極的な上値追いまでは出ていない。ユーロ円は173円台で推移し、
こちらも21日線の上は維持しているものの、年初来高値で強い上値抵抗も観測されて
いる174円を試す動きまでは見られていない。
前日はECB理事会が開催され、大方の予想通りに政策は据え置かれた。ラガルド総
裁からは利下げサイクル終了を示唆するコメントも出ていたが、一部で期待されていた
インフレへの勝利宣言まではなかった。
ECB理事の間で見解が分かれているようで、追加利下げの選択肢は残すべきとの意
見が多く出ていた模様。中国発の「デフレ効果」の可能性を含むリスクが指摘されてい
たほか、ユーロ高や2027年に導入される新たなエネルギー取引制度も挙げられてい
たという。ユーロ高はインフレ抑制に作用する。短期金融市場は来年一杯までの据え置
きで織り込んでいる。
ポンドドルは1.35ドル台半ばで上下動。一方、ポンド円は200円台を回復。一
時200.45円付近まで上昇し、年初来高値を更新した。
本日は7月の英GDPが発表になっていたが、前月比横ばいとなり英経済の足踏み状
態を示した。ただ、インフレが依然高止まりしている中、英中銀は来週の金融政策委員
会(MPC)で追加利下げへの慎重姿勢を維持すると見込まれる。月次GDPはサービ
ス業と建設業が伸びたものの、鉱工業生産が0.9%減少、製造業も1.3%減少し
た。
減速にもかかわらず、英経済は年初来で堅調な推移を見せており、英政府は今年これ
までの成長はG7の中で最速と主張している。ただし、リーブス財務相が財政規律を守
るために11月に公表予定の秋季予算案で、一部増税に踏み切り、それが成長を鈍らせ
ると見られている。
MINKABU PRESS