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2025年11月15日(土)00時21分

米株式市場序盤=ダウ平均は435ドル安

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米東部時間午前11時20分現在
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 47021.27 - 435.95 (- 0.90%) 47222.38 / 46863.05
ナスダック総合指数  22754.89 - 115.47 (- 0.49%) 22792.57 / 22436.79
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 きょうのNY株式市場、ダウ平均は大幅安。前日比は、ダウ工業株30種平均が43
5.95ドル安の4万7021.27ドル、ナスダック総合指数が115.47安の2
万2754.89。
 前日同様にリスク回避の雰囲気が続いており、米株式市場は売りが強まっている。I
T・ハイテク株が引き続き下落の中心になっており全体に波及。前日は、来月のFRB
の利下げ期待の後退で、特にAI関連株のバリュエーション懸念が再燃し、米株式市場
は大幅安となっていた。
 FOMC委員による相次ぐ利下げへの慎重発言を受けて、短期金融市場では12月利
下げ期待を50%未満に低下させている。1カ月前には利下げがほぼ織り込まれていた
が、その見方が大きく後退。
 さらに、中国の10-12月期の前半の経済活動が予想以上に鈍化し、設備投資の前
例のない落ち込みと工業生産の減速が確認されたことも市場心理を冷やしている。
 エコノミストは「市場には明らかに神経質さが漂っており、それは複数の要因から生
じている。FRBが利下げ期待を打ち消すような姿勢を取れば悪材料となるが、FRB
が十分なデータを持たない状況で、利下げは実施されない可能性が高い」と指摘。
 また、一部からは、「今週に入ってAI関連株への懸念が一段と強まっている。かつ
て人気を集めたオラクル<ORCL>の急落が投資家心理を冷やし、IT・ハイテク株の高
バリュエーション、急増する債務調達、AIへの設備投資の膨張に対する警戒感を市場
は強めている」といった声も聞かれる。もっとも、オラクルの成長はオープンAIとの
クラウド契約に依存する部分が大きく、またハイパースケーラーに比べて手元資金が少
ないという特殊事情もある。
 さらに、「2021年に起きたことを思い出すべきだ。あの時は特定銘柄が壊滅的に
売られ、しばらくは他が持ちこたえたが、結局は市場全体が調整を迫られた。今回の下
落は健全な調整と考えるが、ブレイクアウトや崩れたチャートが多く見られ、立て直す
には時間がかかる」とコメントしている。
アップル<AAPL> 273.47(+0.52 +0.19%)
マイクロソフト<MSFT> 505.02(+1.73 +0.34%)
アマゾン<AMZN> 236.22(-1.36 -0.57%)
アルファベットC<GOOG> 276.74(-2.38 -0.85%)
アルファベットA<GOOGL> 276.10(-2.47 -0.89%)
テスラ<TSLA> 394.90(-7.09 -1.76%)
エヌビディア<NVDA> 186.68(-0.18 -0.10%)
メタ<META> 607.77(-2.13 -0.35%)
AMD<AMD> 246.23(-1.73 -0.70%)
イーライリリー<LLY> 1024.38(+3.01 +0.29%)
MINKABU PRESS