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2025年11月15日(土)05時44分

シカゴ穀物引け速報=急反落、典型的な「事実で売る」展開

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 大 豆 2025/11 1,112.75 -19.25
  2025/01 1,124.50 -22.50
 コーン 2026/12 430.25 -11.25
  2026/03 444.00 -11.50
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 大豆は急反落。
 事前に買い煽られ過ぎていたことで、この日は典型的なセル・ザ・ファクト(事実で
で売る)展開となった。注目の米農務省(USDA)の需給報告で、米国産の新穀の生
産高や単収、さらに期末在庫が下方修正されたが、これらは事前予想の範囲内の評価。
逆にブラジル産の旧穀の生産高見通しが上方修正され、さらに新穀は据え置きも元々大
豊作見通しのため、中国との輸出競合面が嫌気された。これまでの上昇局面では無視さ
れていた中国の大豆を含むブラジル産の農産物2000万トンの買い付け合意などが蒸
し返された。11当限は急落納会となった。
 コーンも急反落。

 注目された米農務省(USDA)の需給報告は中立~やや弱気の評価だったが、これ
までシカゴ穀物の騰勢を主導してきた大豆が大きく崩れたためコーンの下げ幅も大きく
なった。米国産の新穀の生産高や単収は下方修正されたものの、旧穀の国内消費が大き
く下方修正(飼料用の落ち込みが主因)されたことで、旧穀の期末在庫が上方修正。こ
れにより新穀の期末在庫も上方修正され弱気された。また大豆同様、ブラジルの旧穀の
生産高が上方修正されたことも嫌気された。
MINKABU PRESS