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日本時間午前6時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 155.23 + 0.68 (+ 0.44%) 155.30 / 154.42
ユーロ・ドル 1.1589 - 0.0032 (- 0.28%) 1.1625 / 1.1582
ポンド・ドル 1.3156 - 0.0015 (- 0.11%) 1.3193 / 1.3136
ドル・スイス 0.7962 + 0.0022 (+ 0.28%) 0.7966 / 0.7932
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<きょうの材料>
【米国】
*NY連銀製造業景気指数(11月)22:30
結果 18.7
予想 6.0 前回 10.7
【カナダ】
*消費者物価指数(CPI)(10月)22:30
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
結果 2.2%
予想 2.2% 前回 2.4%(前年比)
*ハセット米国家経済会議(NEC)委員長
・実質賃金は上昇しており、この動きは継続する。
・全ての貿易協定は例外措置を受けている。
・インドとの合意達成は目前に迫っている。
・FRBは真にデータ主導となる時が来た。
*マン英中銀委員
・基礎的インフレの動向は上方リスクを示唆。
・現状は消費者物価指数(CPI)の上方バイアスを示唆。
・企業は引き続き価格設定にインフレを織り込み。
・企業はインフレ上昇リスクをより注視。
*ウォラーFRB理事
・“リスク管理”のため12月利下げを支持。
・労働市場は依然弱く、ほぼ停滞状態。
・関税を除く基礎的なインフレは2%目標に接近。
・中長期のインフレ期待は安定している。
・政府閉鎖を除けば、2025年下半期のGDPは減速した可能性が高い。
・大半の世帯が住宅・自動車購入に苦戦。
・インフレ加速要因は見当たらない。
・労働者需要減が供給を上回るペースで進行。
・多くの企業が人員削減または自然減を容認。
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<明日の材料と事前予想>
【米国】
製造業新規受注(8月)19日00:00
予想 1.3% 前回 -1.3%(前月比)
耐久財受注(確報値)(8月)19日00:00
予想 2.9% 前回 2.9%(前月比)
予想 0.4% 前回 0.4%(輸送除くコア・前月比)
NAHB住宅市場指数(11月)19日00:00
予想 36 前回 37
訪日外客数(10月)
豪中銀議事録(11月4日開催分)
米20年債入札(160億ドル)
米ADP民間雇用者数(週次)
バーキン・リッチモンド連銀総裁、経済見通しについて講演(質疑応答あり)
ローガン・ダラス連銀総裁、会議閉会挨拶(質疑応答なし)
トランプ大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子が会談
米中経済安全保障調査委員会(USCC)年次報告書
マイクロソフト年次イベント「Ignite」(サンフランシスコ、21日まで)
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きょうのNY為替市場、ややドル高が優勢となる中、ドル円は155円台を回復し
た。2月以来。155円付近にオプション勢などの防戦売りも観測されていたが、それ
を突破している。後半になって米株式市場が大幅安となるなど、リスク回避の雰囲気は
続いているものの、ドル円は155円台を維持した。
米政府機関は再開したものの、これまでの閉鎖に伴う経済的影響や、FRBの利下げ
期待の後退、そしてAI関連株の高バリュエーションへの懸念などは続いている状況。
今週は延期されていた9月分の米雇用統計が20日(木)に発表される。すでに発表
になっている9月分のADP雇用統計は、雇用者数が予想外の減少となり、米労働市場
の冷え込みを示していた。弱い内容も警戒されるが、米雇用統計とADP雇用統計は必
ずしも傾向が一致するわけではない。もっとも、米政府機関閉鎖前のデータでもあり、
予想を上回っても、どの程度の反応を示すかは未知数。
この先、財務省による介入への警戒感も高まりそうだが、まだ実弾を打ってくる水準
でもなく、しばらくは口先介入に留まるとも見られている。ただし、急速に動くようで
あれば、無きにしも非ずといったところかもしれない。
ユーロドルは緩やかな戻り売りに押され、1.15ドル台に下落。ただ、下押す動き
までは出ていない。本日の21日線が1.1585ドル付近に来ているが、その水準は
維持されている格好。一方、ユーロ円は一時180円台を回復。ユーロ発足以来の高値
を更新した。
ECBの利下げサイクルは終了と見られているものの、一部からはECBには更なる
利下げ余地があるとの指摘も出ている。米大手証券のストラテジストは、ECBが来年
の上半期にさらに利下げすると予想。政策金利を現在の2.00%から来年央までに
1.50%まで引き下げ、その後据え置くと予想しているという。
成長鈍化、インフレの目標割れ、限定的な財政刺激策により、ECBはさらなる緩和
に向かい、年金基金のデュレーション削減がイールドカーブをスティープ化させる中で
も、政策は緩やかに緩和的な状態を維持すると述べている。
ポンドドルは1.31ドル台での推移が続いた。一方、ポンド円は204円台を回復
し、一時204円台半ばに上昇。10月に上値を抑えられた水準を上抜く展開を見せて
おり、年初来高値の205.30円を試す展開になるか注目される。
ポンドの今週の注目材料は水曜日に発表される10月の英消費者物価指数(CPI)
であろう。物価上昇圧力が鈍化が示されれば、ポンドは再び下落する可能性があるとの
指摘も出ている。
先週の英雇用統計やGDPを受けて、12月の英中銀の利下げ期待が高まる中、今週
の英CPIがインフレの鈍化を示せば、決定打となりそうだ。
MINKABU PRESS