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日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 155.52 + 0.26 (+ 0.17%) 155.73 / 154.82
ユーロ・ドル 1.1582 - 0.0010 (- 0.09%) 1.1608 / 1.1572
ポンド・ドル 1.3146 - 0.0010 (- 0.08%) 1.3177 / 1.3134
ドル・スイス 0.7998 + 0.0036 (+ 0.45%) 0.8001 / 0.7938
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<きょうの材料>
【米国】
*耐久財受注(確報値)(8月)00:00
結果 2.9%
予想 2.9% 前回 2.9%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.4%(輸送除くコア・前月比)
*製造業新規受注(8月)00:00
結果 1.4%
予想 1.3% 前回 -1.3%(前月比)
*NAHB住宅市場指数(11月)00:00
結果 38
予想 37 前回 37
*トランプ大統領
トランプ大統領は、医療費負担適正化法、いわゆるオバマケア(ACA)の補助金延
長法案を支持しないと述べた。この発言は、上院議員らがこの問題に関する採決を準備
している最中に出されたもので、医療費に対処しようとする党の取り組みを複雑にして
いる。
*トランプ大統領
(次期FRB議長についての質問に)
・パウエル議長を解任したいものの、周囲の人々が自分を止めている。
・私はもう、自分の選ぶ人物が誰なのか分かっている気がする。
*ベッセント財務長官
・トランプ大統領が近く次期FRB議長候補と面談。
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
・企業は採用を見送ることで生産性を向上。
・企業は求人1件あたり多数の応募者がいると報告。
・雇用市場はデータが示すほど強くはない。
・次回FOMCまでに新たなデータから学ぶべき点が多い。
・インフレは依然高い水準だが、大幅に上昇する可能性は低い。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
機械受注(9月)08:50
予想 2.1% 前回 -0.9%(前月比)
予想 4.8% 前回 1.6%(前年比)
*財務省は19日公表予定の10月貿易統計を21日に変更と発表。
【英国】
消費者物価指数(CPI)(10月)16:00
予想 0.3% 前回 0.0%(前月比)
予想 3.5% 前回 3.8%(前年比)
予想 3.4% 前回 3.5%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(10月)16:00
予想 0.2% 前回 -0.4%(前月比)
予想 4.2% 前回 4.5%(前年比)
予想 4.2% 前回 4.4%(前年比・除くモーゲージ利払い)
生産者物価指数(PPI)(10月)16:00
予想 0.0% 前回 -0.1%(仕入・前月比)
予想 0.6% 前回 0.8%(仕入・前年比)
予想 0.0% 前回 0.0%(出荷・前月比)
予想 3.3% 前回 3.4%(出荷・前年比)
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(9月)18:00
予想 N/A 前回 119億ユーロ(季調済)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(10月)19:00
予想 2.1% 前回 2.2%(前年比)
予想 2.4% 前回 2.4%(コア・前年比)
【米国】
貿易収支(8月)22:30
予想 -600億ドル 前回 -783億ドル
日本20年利付国債入札(8000億円程度)
英消費者物価指数・生産者物価指数(10月)
FOMC議事録(10月28日-29日開催分)
ウィリアムズNY連銀総裁が挨拶(質疑応答なし)
バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演(質疑応答あり)
エヌビディア四半期決算
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きょうのNY為替市場、ドル円は引き続き買いが優勢となり、一時155.70円近
辺まで上げ幅を拡大した。前日に節目の155円台にしっかりと乗せてたことで、東京
時間には日本の当局からの口先介入も出ていた。片山財務相が「過度な変動を高い緊張
感持って見極め」と述べたほか、本日に高市首相と会談した植田日銀総裁は「為替も議
論した。政府と連携して為替動向とその経済への影響を注視する」と述べていた。
ただ、ドル円は154円台に伸び悩む場面があったものの、ロング勢の下値での押し
目買い意欲は強く、海外市場に入って155円台に戻す展開。
AI関連を中心に株式市場が再び不安定になり、暗号資産市場でもビットコインが9
万ドルを一時割り込むなど、市場にはリスク回避の雰囲気も見られているが、為替市場
は比較的落ち着いた反応に留まっている。
高市首相との会談後に植田日銀総裁は「高市首相から要請・要望は特になかった」と
述べた上で、「データ状況次第で適切に判断していく」と述べていた。実際にどのよう
な協議を行ったかは不明だが、日銀の利上げの方向性に変化はないようだ。問題はスピ
ードで短期金融市場では12月の利上げは見送られるものの、1月か3月には利上げを
実施するとの見方で変わっていない。
FRBの12月利上げへの期待が後退する中、日米の金利差縮小が以前の想定ほど早
まらないとの見方から、投機筋やファンド勢からの円キャリー取引への需要は引き続き
高いようだ。
ユーロドルは1.16ドルを挟んでの一進一退が続いた。1.16ドル台では上値が
重くなるものの、1.15ドル台では買いが入り底堅い値動き。一方、ユーロ円は18
0.30円付近まで一時上昇。ユーロ発足以来の最高値圏での推移は維持している。
アナリストは、ユーロドルはまだ上昇余地があると述べている。過小評価されてお
り、下落よりも上昇の余地の方が大きいという。記録的な長期間となった米政府機関閉
鎖が先週に終了したことを受け、遅延していた米経済指標が12月FOMCまでに大量
に発表される予定。
遅れていた9月の米雇用統計は今週の木曜日に発表される。同アナリストは「米経済
指標の発表が始まれば、ドルにとってリスクは下振れに傾いており、12月の利下げが
再び市場のベースケースになると予想している」という。また、ユーロドルは年末まで
に1.18ドルまでの上昇を予想しているとも述べた。
ポンドドルは方向感のない展開が続き、1.31ドル台で上下動。一方、ポンド円は
東京時間に203円台に伸び悩む場面があったものの、しっかりと水準を維持。10月
下旬に上値を拒まれた水準を上回って推移しており、10月8日の年初来高値205.
30円付近を視野に入れた展開は続いている。
明日は10月分の英消費者物価指数(CPI)が発表される。英雇用統計、GDPと
弱い内容が相次ぎ、市場は12月の利下げ期待を高めている。明日のCPIもインフレ
の落ち着きを示すようであれば、決定打になりそうだ。市場では前年比で前回よりも鈍
化が見込まれている。短期金融市場では12月利下げの確率を80%程度で織り込んで
いる状況。
MINKABU PRESS