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2025年11月19日(水)23時17分

NY外国為替序盤=156円台まで上昇

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日本時間午後11時16分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  156.32 + 0.81 (+ 0.52%) 156.41 / 155.21
ユーロ・ドル 1.1565 - 0.0016 (- 0.14%) 1.1597 / 1.1562
ポンド・ドル 1.3117 - 0.0028 (- 0.21%) 1.3155 / 1.3094
ドル・スイス 0.8026 + 0.0029 (+ 0.36%) 0.8031 / 0.7986
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 日本時間午後11時16分現在のドル円は1ドル=156.32円。きょうも為替市
場は円キャリー取引が加速し、ドル円は156円台まで上昇している。財務省による介
入への警戒感も高まっており、発言も出てきているが、現状では介入の可能性は低いと
の見方も多い。
 片山財務相、城内経財相、植田日銀総裁が夕方に3者会談を実施。片山財務相がその
後の会見で、「為替について具体的な話は出ていない。市場動向は高い緊張感持って注
視。丁寧に対話すること確認」などと述べたことで、円安の反応が加速していた。
 過去の実績などから、介入水準を探る論評もエコノミストから出ているようだが、効
果を出すにはタイミングも重要。以前はNY時間帯に米消費者物価指数(CPI)の発
表後のドル安の流れの中で、介入を実施していたのは非常に印象的だった。
 現在の市場の焦点はFRBが12月の利下げを行うかどうかだ。12月は利下げ見送
りとの見方が市場では徐々に広まっているが、12月でなくても、米雇用統計やCPI
を含めて、来年以降のFRBの利下げ期待を裏付ける米経済指標が出て、そのタイミン
グで実施すれば効果的なのかもしれない。
 ただ残念ながら、米政府機関閉鎖の影響でデータを収集できていない部分があり、1
0月分の米CPIや米雇用統計に至っては、完全には出ない可能性もある。そのため、
FRBのみならず市場も状況を把握しづらい状況。もっとも、G7で為替介入を実施し
ているのは日本だけだが。
 本日のNY時間は日本時間20日午前4時にFOMC議事録、そして午前6時過ぎに
エヌビディアの決算発表が予定されており注目となる。特にエヌビディアの決算を受け
ての株式市場の反応次第では、円相場も過敏に反応する可能性もありそうだ。
 日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測されていな
い。
19日(水)
現行付近にはなし
20日(木)
155.00(14.9億ドル)
MINKABU PRESS