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2025年11月21日(金)16時15分

東京株式(大引け)=1198円安、ハイテク株下落も内需株は底堅い

 21日の東京株式市場で日経平均株価は急反落。前日の米株安を受け、AI・半導体
関連などハイテク株に売りが流入した。ただ、内需株は底堅く、プライム市場に上場す
る8割の銘柄が上昇した。

 大引けの日経平均株価は前日比1198円06銭安の4万8625円88銭。プライ
ム市場の売買高概算は33億7217万株。売買代金概算は8兆9565億円となっ
た。値上がり銘柄数は1317と全体の約81%、値下がり銘柄数は273、変わらず
は22銘柄だった。

 20日の米株式市場は、NYダウが386ドル安と下落した。19日に好決算を発表
したエヌビディア<NVDA>は、朝方に上昇した後は下落に転じるなかナスダック指
数も大幅安となった。これを受けた東京市場も売り先行でスタート。AI・半導体関連
などハイテク株を中心に売りが膨らんだ。指数寄与度の高いソフトバンクグループ<
9984>とアドバンテスト<6857>、東京エレクトロン<8035>の3銘柄で日経平均株価
を1300円強押し下げた。防衛や非鉄株なども安い。一方で不動産や建設、小売りな
どは堅調。割安な内需株には見直し買いが入り、TOPIXは小幅安にとどまった。

 個別銘柄では、キオクシアホールディングス<285A.T>やレーザーテック<
6920>、ディスコ<6146>が安く、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>、住友電
気工業<5802>が下落した。三菱重工業<7011>やIHI<7013>、三井E&S<7003
>が軟調。三井金属<5706>やJX金属<5016>が値を下げ、日立製作所<6501>や東
京電力ホールディングス<9501>が軟調だった。

 半面、ソニーグループ<6758>やサンリオ<8136>が高く、リクルートホールディン
グス<6098>やKDDI<9433>が堅調。イオン<8267>やファーストリテイリング<
9983>が値を上げた。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が買われ、三井住友フィ
ナンシャルグループ<8316>や第一三共<4568>、三井不動産<8801>が上昇した。

出所:MINKABU PRESS