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2025年11月26日(水)01時05分

米株式市場序盤=ダウ平均は続伸

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米東部時間午前11時4分現在
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 46764.91 + 316.64 (+ 0.68%) 46855.52 / 46341.35
ナスダック総合指数  22774.30 - 97.71 (- 0.43%) 22833.68 / 22587.11
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は続伸の一方、ナスダックは反落。前日比は、ダウ
工業株30種平均が316.64ドル高の4万6764.91ドル、ナスダック総合指
数が97.71安の2万2774.30。
 AI関連株の復活とFRBの利下げ期待の再燃で、米株式市場は今週に入って堅調な
値動きを見せている。本日のAI関連株に関しては、アルファベット<GOOG><GOOGL
>に引き続き買われている一方、エヌビディア<NVDA>に売りが強まっている。メタ<
META>がグーグルのAI半導体に数十億ドル規模を投じる方向で交渉していると伝わっ
たことが材料視されているようだ。アルファベットの時価総額は4兆ドルに迫り、エヌ
ビディアを猛追している状況。
 ただ、AI関連の過熱感と高バリュエーションへの懸念は依然として根強い。「AI
関連のファンダメンタルズは依然堅固だ」と述べた上で、「今後は選別が強まる」と指
摘している。
 市場ではFRBの12月利下げ期待が復活しており、短期金融市場では90%の確率
で0.25%ポイントの利下げが織り込まれている。先週のウィリアムズNY連銀総裁
の利下げ支持の発言と、投票権はないが、デーリー・サンフランシスコ連銀総裁の利下
げ支持表明を引き続き材料視しているようだ。AIバブルを弾けさせないよう、市場の
催促とも取れる。
 なお、取引開始前に9月分の米生産者物価指数(PPI)と小売売上高が公表されて
いたが、12月利下げの期待を後押しする内容ではあった。また、その後に発表になっ
た米消費者信頼感指数も予想を下回っている。
 ズーム・コミュニケーション<ZM>が決算を受け上昇。通期の売上高見通しを上方修
正している。企業向け製品ラインを拡充する戦略が奏功。

 エネルギー貯蔵サービスのフルエンス・エナジー<FLNC>が決算を受け大幅高。第4
四半期の受注、受注残高、流動性がいずれも過去最高となり、26年度の通期売上高見
通しも予想を上回ったことが好感されている。
 百貨店のコールズ<KSS>が急伸。取引開始前に8-10月期決算(第3四半期)を
発表し、既存店売上高が予想ほどの減収とならなかったほか、1株利益が予想外の黒字
となった。ガイダンスも公表し、通期の1株利益の見通しを上方修正したほか、1株利
益、売上高の見通しも上方修正している。
 半導体のセムテック<SMTC>が決算を受け下落。第4四半期の粗利益率の見通しが5
1.2%と予想を下回り、第3四半期から低下していることが嫌気されている模様。
ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 88.43(+9.83 +12.51%)
フルエンス<FLNC> 17.57(+1.77 +11.20%)
セムテック<SMTC> 63.02(-6.99 -9.98%)
コールズ<KSS> 21.18(+5.45 +34.62%)
アップル<AAPL> 279.01(+3.09 +1.12%)
マイクロソフト<MSFT> 471.84(-2.17 -0.46%)
アマゾン<AMZN> 227.52(+1.24 +0.55%)
アルファベットC<GOOG> 320.94(+2.47 +0.78%)
アルファベットA<GOOGL> 320.79(+2.21 +0.69%)
テスラ<TSLA> 411.05(-6.73 -1.61%)
エヌビディア<NVDA> 172.16(-10.40 -5.69%)
メタ<META> 628.25(+15.20 +2.48%)
AMD<AMD> 198.57(-16.48 -7.66%)
イーライリリー<LLY> 1094.39(+24.23 +2.26%)
MINKABU PRESS