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日本時間午前6時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 156.06 - 0.83 (- 0.53%) 156.98 / 155.80
ユーロ・ドル 1.1572 + 0.0051 (+ 0.44%) 1.1586 / 1.1512
ポンド・ドル 1.3170 + 0.0065 (+ 0.50%) 1.3214 / 1.3096
ドル・スイス 0.8075 - 0.0010 (- 0.12%) 0.8102 / 0.8058
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<きょうの材料>
【米国】
*生産者物価指数(PPI)(9月)22:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 -0.1%(前月比)
結果 2.7%
予想 2.7% 前回 2.6%(前年比)
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 -0.1%(食品・エネルギー除くコア・前月比)
結果 2.6%
予想 2.7% 前回 2.8%(食品・エネルギー除くコア・前年比)
*小売売上高(9月)22:30
結果 0.2%
予想 0.4% 前回 0.6%(前月比)
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.6%(0.7%から修正)(自動車除くコア・前月比)
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(11月)00:00
結果 88.7
予想 93.4 前回 95.5(94.6から修正)
*中古住宅販売成約指数(10月)00:00
結果 1.9%
予想 0.1% 前回 0.1%(0.0%から修正)(前月比)
*米5年債入札結果
最高落札利回り 3.562%(WI:3.557%)
応札倍率 2.38倍(前回:2.41倍)
*トランプ大統領
・ウィトコフ特使がモスクワでプーチン大統領と会談。
・合意成立時のみゼレンスキー大統領とプーチン大統領は会談。
・ドリスコル陸軍長官がウクライナ側と会談予定。
・ゼレンスキー大統領とプーチン大統領との早期会談を期待している。
*ベッセント財務長官
・12月25日までに次期FRB議長が発表される可能性が高い。
・非常に有力な候補者が5名。全員に感銘を受けた。
・FRBの緩和政策はややほころびを見せ始めている。
・FRBは昔のように再び影に退くべきだ。
・米国の台湾に関する立場は変わらない。
・米中首脳、ウクライナ和平の前進が必要との認識で一致。
・2026年には米中首脳会談が4回行われる可能性。
・トランプ大統領は来年11月のAPEC首脳会議に出席の可能性。
*ミランFRB理事
・米経済は大幅な利下げを必要としている。
・金融政策が経済の足を引っ張っている。
・2026年の経済楽観論の根拠を考察。
・進展に伴い、金利政策の迅速な対応は緊急性を失う。
・FRBが市場に大きな影響を与えないことが重要。
・つまり国債・住宅ローン債権・債券の取引増加を意味。
*ハセットNEC委員長、次期FRB議長の最有力候補に浮上と伝わる
次期FRB議長人事を巡り、トランプ大統領の関係者の間では米国家経済会議(NE
C)のハセット委員長が最有力候補に浮上していると伝わった。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(10月)09:30
予想 3.5% 前回 3.5%(前年比)
予想 N/A 前回 (前月比)
予想 3.0% 前回 2.8%(トリム平均・前年比)
予想 N/A 前回 (トリム平均・前月比)
【NZ】
NZ中銀政策金利(11月)10:00
予想 2.25% 前回 2.50%
小売売上高(第3四半期)27日06:45
予想 0.6% 前回 0.5%(前期比)
【日本】
景気先行指数(確報値)(9月)14:00
予想 108.0 前回 108.0
景気一致指数
予想 114.6 前回 114.6
【米国】
MBA住宅ローン申請指数(11/15 - 11/21)21:00
予想 N/A 前回 -5.2%(前週比)
耐久財受注(速報値)(9月)22:30
予想 0.6% 前回 2.9%(前月比)
予想 0.2% 前回 0.3%(輸送除くコア・前月比)
新規失業保険申請件数(11/16 - 11/22)22:30
予想 22.3万件 前回 22.0万件
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(11月)23:45
予想 43.9 前回 43.8
日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」
日本40年利付国債入札(4000億円程度)
NZ中銀政策金利、ホークスビーNZ中銀総裁会見
ECB金融安定報告
米7年債入札(440億ドル)
米地区連銀経済報告(ベージュブック)
リーブス英財務相が予算案発表
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きょうのNY為替市場はドル安が優勢となり、ドル円も一時155円台に下落した。
市場では利下げ期待が強まっており、短期金融市場では利下げを確実視する動きが出て
いる。本日発表の米生産者物価指数(PPI)や消費者信頼感指数も利下げ期待を後押
しした。
米PPIは、FRBが重要視するコアPCE価格指数の算出に使用される部分が、そ
の期待を後押しする内容だったほか、米消費者信頼感指数も弱い内容だった。景気の勢
いが鈍化しつつあり、金融緩和が一段と近づいているという見方を後押ししている。ま
た、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長が次期FRB議長の最有力候補と伝わっ
たこともドルを圧迫。
日本の財政不安も燻る中、円は短期的に軟調な局面が続くとの見方は根強い。ただ、
来年にかけてはドル円の下げを見込む声も少なくない。米大手証券のストラテジストに
よると、米景気減速の兆しが強まる中、FRBが連続利下げに踏み切れば、今後数カ月
でドル円は約10%下落する可能性があると指摘している。現在のドル円は適正水準か
ら乖離しており、関係が戻れば米金利低下を背景に来年第1四半期にドル円は下落する
と予想している。また、日本の財政政策は特段拡張的ではないとも言及していた。
半面、来年後半に米景気が回復して円キャリー取引の需要が戻れば、円は再び下落圧
力が強まる可能性はあると指摘。ドル円は来年第1四半期に140円程度まで下落し、
その後、来年末には147円前後に戻るとのシナリオを描いているようだ。
ユーロドルは買い戻しが膨らみ、1.15ドル台後半まで一時上昇。本日の21日線
が1.1560ドル付近に来ており、その水準での展開を見せている。一方、ユーロ円
は一時180.10円付近まで下落していたものの、180円台後半まで一時買い戻さ
れる展開。伸び悩む動きは出ているものの上昇トレンドに変化はない。
現在、市場ではECBは利下げサイクルを終了し、当面政策金利は据え置かれると見
られている。短期金融市場では追加利下げの確率は50%未満を示唆。ただ、ファンド
マネジャーからは、ECBの追加利下げの可能性を市場は過小評価しているとの指摘が
出ている。
成長が潜在水準を下回っていることから、追加利下げの余地はあると指摘。その上
で、米国との金利差拡大を避けるため、ECBは利下げが必要になるとの見解を示して
いる。来年のFRBが新議長の下で、よりハト派的になれば、ECBは耐えられないと
いう。2026年後半にさらに2-3回の利下げが行われ、中銀預金金利が現在の2.
00%から1.50%未満になると見ているようだ。
ポンドドルも買い戻しが優勢となり、1.32ドル台を一時回復。きょうの上げで2
1日線を回復し、明日以降の展開が注目される。一方、ポンド円はドル円とは逆に買い
が膨らみ、205円台後半に一時上昇した。
市場は明日のリーブス財務相の秋の予算案に焦点を集めている。英予算は、ポンド建
て資産の急落を回避できるだけの慎重さはある一方、英経済を財政の罠から脱出させる
ほどの強さには欠ける可能性があるとの指摘が出ている。
観測では所得税引き上げ計画はなしと思われるが、それを補うために、多様で複雑な
新税導入に踏み切るとの見方が強まっている。その結果、英国の僅かに残された成長エ
ンジンにとって重荷となり、いずれにしてもポンド安の反応になるのではとの見方も根
強い。ただし、それをだいぶ織り込んで、ポンドは下げている点は留意される。
MINKABU PRESS