26日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買いが広がり、日経平均株価は続急
伸となった。一時は1000円を超える上昇をみせる場面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比899円55銭高の4万9559円07銭と続急
伸。プライム市場の売買高概算は23億2167万株、売買代金概算は6兆1067億
円。値上がり銘柄数は1422、対して値下がり銘柄数は157、変わらずは33銘柄
だった。
きょうの東京市場はリスクオンの流れが鮮明となった。前日の米国株市場では12月
のFOMCでの利下げ期待が一段と高まり、NYダウが一時700ドル超の上昇を示す
など強気に傾き、東京市場もこれを引き継ぐ格好となった。米株市場では相次ぐFRB
高官によるハト派的発言や、軟調な経済指標を受けて追加利下げへの思惑が高まり、株
式市場にはポジティブに働いている。日経平均はAI・半導体関連の主力どころが買わ
れたことで上昇基調を強めたが、業種別には電力や銀行、不動産など内需株への買いが
目立ち、33業種中32業種が高い。大型株から中小型株まで押しなべて買われ値上が
り銘柄数は1400を上回り、全体の9割近い銘柄が値を上げる全面高商状となった。
売買代金は前日同様に6兆1000億円台をキープし、10月29日以降19営業日連
続で6兆円以上を維持している。
個別では、売買代金上位のソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>、アド
バンテスト<6857>などが上昇し日経平均押し上げに寄与したほか、三菱UFJフィナ
ンシャル・グループ<8306>などメガバンクも買いを集めた。三菱重工業<7011>、I
HI<7013>などが高く、東京電力ホールディングス<9501>、トヨタ自動車<7203>
なども上値を追った。三井金属<5706>も上昇した。このほか、Link-Uグループ
<4446>が1本値でストップ高に買われ、GMOインターネットグループ<9449>、ギ
フティ<4449>、JCRファーマ<4552>なども値を飛ばした。
半面、売買代金トップとなったキオクシアホールディングス<285A.T>は急
落、値下がり率もトップとなった。三井海洋開発<6269>も下落。イビデン<4062>が
大きく売られ、キーエンス<6861>も軟調。ツルハホールディングス<3391>が安く、
日東紡績<3110>、ディア・ライフ<3245>は大幅安。日本板硝子<5202>、ウエルシ
アホールディングス<3141>なども安い。
出所:MINKABU PRESS