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2025年11月27日(木)16時19分

東京株式(大引け)=608円高、米株高支えに7営業日ぶり5万円台回復

 27日の東京株式市場は半導体関連株への買いが優勢となり、日経平均株価は一時7
60円あまり上昇。終値は7営業日ぶりに5万円台を回復した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比608円03銭高の5万0167円10銭と3日
続伸。プライム市場の売買高概算は19億186万株、売買代金概算は4兆9659億
円。値上がり銘柄数は969、対して値下がり銘柄数は566、変わらずは68銘柄だ
った。

 前日のニューヨーク市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が
継続するなかで主要株価3指数は揃って上昇。フィラデルフィア半導体株指数(SO
X)は2.7%超高となった。東京市場においては先物買いを誘う要因となり、半導体
関連株への買い戻しも相まって日経平均を押し上げた。東証株価指数(TOPIX)は
11月13日につけた終値の最高値をザラ場で上回る場面があった。27日は日銀の野
口旭審議委員の発言機会があったが、市場の見立てと比べてタカ派的な内容ではなかっ
たとの受け止めが広がった。もっとも、ドル円は持ち高調整の動きが手伝って午後に一
時1ドル=155円台後半までドル安・円高方向に振れ、全体相場を圧迫する要因とな
った。今晩の米株式市場は感謝祭の祝日のため休場となり、祝日明けの28日は短縮取
引となる。このため後場は積極的な売買は手控えられ、様子見ムードが強まった。プラ
イム市場の値上がり銘柄数は全体の6割。株価指数のリバランスによる影響を受けなが
らも、売買代金は20営業日ぶりに6兆円を下回った。

 個別では、キオクシアホールディングス<285A.T>が売買代金トップで急騰。
アドバンテスト<6857>やレーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が株価
水準を切り上げ、JX金属<5016>やレゾナック・ホールディングス<4004>が大幅
高。サンリオ<8136>が買われ、パナソニック ホールディングス<6752>や古河電気
工業<5801>、ソフトバンクグループ<9984>が堅調に推移したほか、住友金属鉱山<
5713>や古野電気<6814>が高く、TOPPANホールディングス<7911>や山口フィ
ナンシャルグループ<8418>、スカパーJSATホールディングス<9412>が値を飛ば
した。

 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や東京電力ホールディングス<
9501>、エーザイ<4523>が値を下げ、大成建設<1801>や三菱重工業<7011>が軟調
推移。トヨタ自動車<7203>やホンダ<7267>が小安く、三菱マテリアル<5711>やS
MC<6273>が冴えない展開。ネクセラファーマ<4565>が下値を探った。

出所:MINKABU PRESS