28日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に4日続伸。バリュー系銘柄を中心に買
いが流入した。
大引けの日経平均株価は前日比86円81銭高の5万0253円91銭。プライム市
場の売買高概算は18億9677万株。売買代金概算は4兆6995億円となった。値
上がり銘柄数は1149と全体の約71%、値下がり銘柄数は403、変わらずは56
銘柄だった。
前日の米株式市場は、感謝祭の祝日で休場だった。やや手掛かり材料難となるなか、
日経平均株価は小幅に上昇してスタートしたが上値は重く、買い一巡後はマイナス圏に
転じ、午前10時過ぎには一時5万台を割り込む場面があった。しかし、下値には値頃
感からの買いが流入。3月期決算企業の中間配当の支払いに伴う配当再投資の動きも指
摘され、鉄鋼や紙パ、建設、銀行などのバリュー系銘柄が底堅く推移した。この日は週
末と月末が重なり全体的に方向感に欠けたが、東証プライム市場の7割の銘柄が上昇す
るなか、日経平均株価は午後2時以降はプラス圏で推移し底堅い値動きとなった。
個別銘柄では、キオクシアホールディングス<285A.T>やアドバンテスト<
6857>、レーザーテック<6920>が高く、古河電気工業<5801>や東京電力ホールディ
ングス<9501>が値を上げた。三井E&S<7003>が急伸し、三菱重工業<7011>やI
HI<7013>がしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や日本製鉄<
5401>、鹿島<1812>、日本郵船<9101>が値を上げた。
半面、ソフトバンクグループ<9984>やディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035
>が安く、フジクラ<5803>やJX金属<5016>、川崎重工業<7012>が値を下げた。
トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<6758>が軟調で、サンリオ<8136>やファー
ストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>が下落した。
出所:MINKABU PRESS