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日本時間午前6時26分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 156.01 - 0.87 (- 0.55%) 156.94 / 155.80
ユーロ・ドル 1.1692 + 0.0065 (+ 0.56%) 1.1700 / 1.1622
ポンド・ドル 1.3384 + 0.0087 (+ 0.65%) 1.3389 / 1.3296
ドル・スイス 0.8000 - 0.0063 (- 0.78%) 0.8066 / 0.7992
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<きょうの材料>
【米国】
雇用コスト指数(2025年 第3四半期)22:30
結果 0.8%
予想 1.0% 前回 0.9%(前期比)
【カナダ】
中銀政策金利(12月)23:45
結果 2.25%
予想 2.25% 前回 2.25%
*パウエル議長
・入手可能なデータは経済見通しが変化していないことを示唆。
・労働市場は徐々に冷え込みつつある模様。
・インフレは依然としてやや高い水準。
・入手可能な証拠は解雇・採用の低水準での推移を示唆。
・雇用に関する下方リスクは最近高まっている模様。
・サービス部門ではディスインフレフレ傾向が継続している模様。
・インフレリスクは上方に偏っている。
・最近の利下げは労働市場の安定化に寄与する。
・金利は妥当な中立金利推定値の範囲内にある。
・会合ごとに判断を下す。
・26年のGDP上方修正の一部は政府閉鎖終了を反映。
・基本シナリオでは来年も堅調な成長が見込まれる。
・次回は利上げと想定する当局者はいないだろう。
・ここ数カ月の雇用者増は6万人過大評価されたと考える。
・労働市場の緩やかな冷え込みが本日の利下げを正当化。
・労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ。
・金利上昇は成長加速への期待が理由かもしれない。
・非常に良い経済の状態で職務を引き継ぎたい。
*FOMC声明
・シュミッド、グールズビー両総裁が反対票、金利据え置き支持
・ミラン理事は0.50%の大幅利下げを主張。
・追加調整の規模とタイミングを検討していく。
・向こう30日間にTビル400億ドル相当を買い入れ。
・12月12日に開始。
・雇用に下振れリスクが高まったと再表明。
・9月までの失業率が小幅に上昇。
・インフレはやや高止まり状態が続くと再表明。
*カナダ中銀声明
・予測通りであれば、金利は「適切な水準」と再表明。
・最近のデータで2026年のGDPおよびCPIの予測に変更なし。
・不確実性は高まっている。
・見通しが変化すれば対応の準備あり。
・2026年のGDPは緩やか。
・インフレは2%目標に接近。
・GDP改定値は2025年に入り余剰生産能力および需要がより強固であることを示
唆。
・コアインフレは依然2.5%前後と予測。
・貿易敏感セクターの雇用は「より安定」。
・雇用は鈍化傾向と見る。
*マクレム・カナダ中銀総裁
・労働市場の改善は心強い。
・企業は雇用・投資計画に慎重姿勢。
・連邦予算はインフレ圧力に拍車かけず。
・予算の投資効果はスピードと実行次第。
・カナダ中銀は決定を1つずつ行う。
・市場が2026年秋の利上げを織り込むことについてコメントを控える。
・標準的な輸出データの不足が修正の可能性を高める。
・米政府閉鎖が統計データに影響。
・最近のデータでカナダ中銀の見解である「経済は供給過剰状態」は変更せず
・第3四半期GDPは需給ギャップ縮小を示唆。
・経済の余剰は緩やかに吸収されると見ている。
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<明日の材料と事前予想>
【英国】
RICS住宅価格指数(11月)09:01
予想 -21.0% 前回 -19.0%(RICS住宅価格指数)
【豪州】
雇用者数増減(11月)09:30
予想 2.0万人 前回 4.22万人
失業率
予想 4.4% 前回 4.3%
【スイス】
中銀政策金利(第4四半期)17:30
予想 0.0% 前回 0.0%
【米国】
新規失業保険申請件数(11/30 - 12/06)22:30
予想 21.9万件 前回 19.1万件
貿易収支(9月)22:30
予想 -632億ドル 前回 -596億ドル
日本20年利付国債入札(8000億円程度)
米30年債入札(220億ドル)
ベイリー英中銀総裁、FT「The Global Boardroom」出席
ポールソン・フィラデルフィア連銀総裁、経済見通しについて講演(質疑応答あり)
ユーロ圏財務相会合
OPEC月報
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きょうのNY為替市場、午後のFOMCを受けて、終盤にドル安が強まった。ドル円
も155円台に下落。FOMCの結果は予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施
した。注目のFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)は、中央値で来年は1回
の利下げを見込んでいる。ただ、短期金融市場では2回の利下げ織り込みで変わらず。
一方、来年は据え置き、もしくは利上げを見込む委員が7名いたほか、経済見通しで
は26年のGDP見通しを9月時点から大幅に上方修正している。若干タカ派な雰囲気
もうかがえたものの、パウエル議長の会見も含めて、警戒していたほどのタカ派ではな
いとの見方も出ている。議長は「労働市場には著しい下振れリスクがあるようだ」と述
べるなど、インフレよりも労働市場にやや意識が向かっている印象もあったのかもしれ
ない。
ユーロドルは1.17ドルに一時上昇。一方、ドル円に戻り売りが出たものの、ユー
ロ円は182円台での上下動に留まった。
テクニカル勢は、ユーロが過去に大きな値動きに先行してきた水準にボリンジャーバ
ンドが接近していると警戒している。過去の季節パターンもユーロ上昇を支持してお
り、12月はユーロ導入以来最もパフォーマンスが良い月として知られている。
最近の値動きは短期的なトレンドの強気転換を示唆しており、しばらくユーロ高が続
く可能性が高いとの指摘も出ている。現在の値動きは「高値切り上げ・安値切り上げ」
の構造を形成しているという。
ポンドドルは買いが優勢となり、1.33ドル台後半まで買い戻された。200日線
が1.3335ドル付近に来ており、その水準を回復している。一方、ポンド円は上値
追いは一服しているものの、2008年以来の高値水準に上昇。
11月中旬以降、ポンドは対ユーロでの買い戻しが続いているが、ストラテジスト
は、英独のインフレ調整後の実質金利差から、ポンドはしばらく対ユーロでの下落基調
が続くと予想している。
先月の英予算案公表後、財政の信頼性はまだ説得力のある再構築はされておらず、政
治的不確実性も高水準に留まっている。英中銀は来年、少なくとも2回の利下げが予想
され、市場は3回目の有無で見方が分かれている。これはポンド買いのレシピになると
は言い難いという。
MINKABU PRESS