11日前引けの日経平均株価は前営業日比293円91銭安の5万0308円89銭
と続落。前場のプライム市場の売買高概算は9億9786万株、売買代金概算は2兆5
640億円。値上がり銘柄数は269、対して値下がり銘柄数は1284、変わらずは
53銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場は冴えない地合いだった。米連邦公開市場委員会(FOM
C)での利下げ決定を受けて前日に米株高となった流れを引き継ぎ、日経平均は朝方高
く寄り付いたものの、すぐに値を消しマイナス圏に沈んだ。前引けの水準がこの日の安
値となった。米オラクル<ORCL>が決算発表後に時間外で下落し、これが東京市場
でも主力のAI・半導体関連株にネガティブな材料として意識された。特に、オラクル
とAIデータセンター整備計画「スターゲート」で連携するソフトバンクグループ<
9984>の下げがきつく、日経平均を押し下げた。FOMC後はドル安・円高に振れたこ
ともあって、値下がり銘柄数はプライム全体で8割近くに及んだ。
個別ではソフトバンクGが大幅安となり、レーザーテック<6920>、東京エレクトロ
ン<8035>が軟調に推移。三菱重工業<7011>やIHI<7013>、川崎重工業<7012>
が安く、ファナック<6954>も水準を切り下げた。任天堂<7974>、サンリオ<8136>
も値下がり。ANYCOLOR<5032>が急落した。半面、アドバンテスト<6857>や
ディスコ<6146>、フジクラ<5803>は堅調。三井住友フィナンシャルグループ<8316
>がしっかり。三井物産<8031>が上昇した。
出所:MINKABU PRESS