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2025年12月20日(土)06時28分

NY外為市況=157円台に上昇

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日本時間午前6時27分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  157.73 + 2.18 (+ 1.40%) 157.73 / 155.50
ユーロ・ドル 1.1712 - 0.0010 (- 0.09%) 1.1738 / 1.1703
ポンド・ドル 1.3379 - 0.0002 (- 0.01%) 1.3394 / 1.3357
ドル・スイス 0.7954 + 0.0012 (+ 0.15%) 0.7962 / 0.7940
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米中古住宅販売件数(年率)(11月)22:00
結果 413万件
予想 415万件 前回 411万件(410万件から修正)
*ミシガン大消費者信頼感指数(12月・確報値)0:00
結果 52.9
予想 53.5 速報 53.3
【カナダ】
小売売上高(10月)22:30
結果 -0.2%
予想 0.1% 前回 -0.9%(-0.7%から修正)(前月比)
結果 -0.6%
予想 0.0% 前回 -0.1%(0.2%から修正)(コア・前月比)
*ウィリアムズNY連銀総裁
・将来的には金利がさらに低下すると見ている。
・現時点で追加行動の緊急性を感じない。
・技術的要因によりCPIが約0.1%押し下げられた。
・技術的要因が失業率を0.1%押し上げた可能性。
・雇用統計は労働市場の緩やかな冷え込み傾向と一致。
・これらのデータは景気見通しへの見解を変更しない。
・個人的見解では実質ベースの中立金利は1%を若干下回る水準。
・緩やかな制限的政策が有効
・今年は1.5-1.75%の成長。来年は加速。
・AIが構造的失業の原因とは見ていない。
*片山財務相
・為替動向は一方向で急激な動き。憂慮している。
・行き過ぎた動きには適切に対応。
・為替の議論は全く出なかった。
・日銀利上げ、物価目標実現のためのものと評価。
・日銀には引き続き政府と密接な連携を求める。
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<月曜日の材料と事前予想>
【中国】
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)(12月)10:00
予想 3.0% 前回 3.0%(1年)
予想 3.5% 前回 3.5%(5年)
【英国】
実質GDP(確報値)(第3四半期)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前期比)
予想 1.3% 前回 1.3%(前年比)
経常収支(第3四半期)16:00
予想 N/A 前回 -289億ポンド
米2年債入札(690億ドル)
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 きょうのNY為替市場、ドル円は買い優勢の動きが続き、157円台半ばまで上げ幅
を拡大した。片山財務相がG7オンライン会合後に会見を行い、「為替動向は一方向で
急激な動きで憂慮している。行き過ぎた動きには適切に対応」と述べていたことで、ド
ル円はNY時間に戻り売りが出ていたものの直ぐに切り返している。
 本日は日銀決定会合の結果が発表され、植田裁候の会見も行われた。それを受けて改
めて市場は円安に反応している。日銀は政策金利を0.75%に引き上げた。植田総裁
は、想定通りではあるが、今後も追加利上げを行う可能性を示唆していた。ただ、利上
げのペース変更が示唆されることもなく、日銀は漸進的な利上げペースを維持するとの
見方が優勢となっている。次回の利上げは早くても来年6-7月頃との指摘も出てい
た。日米の金利差は縮小方向にはあるものの、そのスピードは緩やかとの見方が本日の
円安の反応に繋がっていた模様。
 ドル円は本日の上げで21日線を一気に上抜けた。11月下旬からの調整トレンド終
了の兆候も見られ、来週以降の動きが注目される。目先は11月20日の高値157.
90円付近が上値メドとして意識される。
 ユーロドルは1.17ドル台の狭い範囲での上下動が続いた。今週前半の米雇用統計
後に1.18ドル台を瞬間的に付けて以降、上値の重い展開が続いているが、1.17
ドル台は堅持しており、底堅い流れは継続している。一方、ユーロ円は円安の動きから
ユーロ発足以来の高値を更新しており、184円台半ばまで上昇。
 来年にかけてのユーロドルのパフォーマンスに期待の声も出ている。アナリストは、
FRBが利下げを進め、ECBが金利を据え置く中で、ユーロドルは中期的に上昇する
可能性が高いと指摘。FRBが来年3月と6月にそれぞれ利下げを行うと予想している
一方、ECBは26年から27年にかけて金利を据え置くと見ており、インフレ調整後
の実質金利差はユーロに有利な方向へ縮小すると指摘している。
 さらに、欧州の資産市場の回復、ドル安リスクに対するヘッジ需要の高まり、米国の
制度に対する信認低下といった要因もユーロを押し上げる可能性があるとし、12カ月
後には1.23ドルまで上昇すると予想しているようだ

 ポンドドルは1.33ドル台後半での方向感のない展開が続ていた。一方、ポンド円
は円安の動きから210円台に上昇し、2008年以来の高値水準を更新している。
 エコノミストは、英経済は労働市場の弱さや需要減速を背景に、26年は低迷した成
長に留まるとの見通しを示している。厳しいマクロ環境によって英中銀は追加利下げに
踏み切りやすくなり、その結果27年には景気回復が始まる可能性があるという。同エ
コノミストは、英国の実質GDPが26年に0.7%、27年に1.6%になると予想
しているようだ。
MINKABU PRESS