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2025年12月24日(水)06時40分

NY外為市況=156円台前半

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日本時間午前6時39分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  156.25 - 0.80 (- 0.51%) 157.08 / 155.65
ユーロ・ドル 1.1795 + 0.0033 (+ 0.28%) 1.1802 / 1.1755
ポンド・ドル 1.3515 + 0.0054 (+ 0.40%) 1.3519 / 1.3460
ドル・スイス 0.7876 - 0.0042 (- 0.53%) 0.7928 / 0.7867
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<きょうの材料>
*米GDP2次速報値(第3四半期)(前期比年率)22:30
結果 4.3%
予想 3.3% 前回 3.8%
*個人消費
結果 3.5%
予想 2.7% 前回 2.5%
*GDP価格指数
結果 3.8%
予想 2.7% 前回 2.1%
*PCEコア価格指数
結果 2.9%
予想 2.9% 前回 2.6%
*米耐久財受注(10月・速報値) 22:30
結果 -2.2%
予想 -1.5% 前回 0.7%(0.5%から修正)(前月比)
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.7%(0.6%から修正)(除輸送・前月比)
*米鉱工業生産(11月)23:15
結果 0.2%
予想 0.1% 前回10月分 -0.1%(前月比)
*米設備稼働率(11月)23:15
結果 76.0%
予想 75.9% 前回10月分 75.9%
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(12月)0:00
結果 89.1
予想 91.0 前回 92.9(88.7から修正)
*米5年債入札結果
最高落札利回り 3.747%(WI:3.746%)
応札倍率    2.35倍(前回:2.41倍)
*トランプ大統領
 トランプ大統領は、経済が好調であれば次期FRB議長は利下げを行うべきだとの考
えを示し、パウエル議長の後任を選ぶ時期が近づく中で、借入コスト引き下げに前向き
な人物を求めている姿勢を改めて示した。
*米教育省、学生ローン延滞者の給与差し押さえ開始へ
 米教育省は23日、学生ローンの返済を延滞し、債務不履行(デフォルト)に陥った
借り手の給与差し押さえを来年初めに開始すると発表した。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
景気先行指数(確報値)(10月)14:00
予想 110.0 前回 110.0
景気一致指数
予想 115.4 前回 115.4
【米国】
新規失業保険申請件数(12/14 - 12/20)22:30
予想 22.2万件 前回 22.4万件
日銀議事録(10月29日-30日開催分)
米7年債入札(440億ドル)
クリスマスイブで欧米市場は短縮取引
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 きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドルの買い戻しが強まり、ドル円は一時1
56円台半ばまで買い戻された。発表が遅延していた第3四半期の米GDPが公表さ
れ、前期比年率換算で4.3%と予想外に強い数字となった。個人消費も3.5%と予
想を上回っている。
 力強い米経済を示した一方、FRBの早期利下げ期待は後退させる内容とも言え、為
替市場はドルの買い戻しに繋がっている模様。短期金融市場では4月までの利下げ確率
が発表前の90%付近から75%程度まで低下している。
 ドル円は前日は片山財務相のインタビューを受けた円高の動きもあり、ロンドン時間
に155.65円付近まで下落していたが、156円台半ばに買い戻される展開。
 本日の21日線が155.90円付近に来ており、その水準を一時下回る動きが出て
いた。その水準をブレイクするようであれば、重要なチャート上のサポートとも見られ
ている154円台半ばの水準が視野に入る。下抜ければ、円はテクニカル的に買戻しの
トレンドを強める可能性があるとの指摘も出ている。
 ユーロドルはNY時間に入って戻り売りに押され伸び悩んだ。一時1.18ドル台を
回復する場面が見られたものの、先週同様に上値を抑えられた。一方、ユーロ円は18
3円台半ばまで下落する場面が見られたものの、ドル円と伴に下げ渋る動きが見られ
た。
 ユーロは長期金利上昇やドイツ経済の先行きに対する楽観的な見方に支えられてお
り、これがクリスマス週を大きな波乱なく乗り切るには十分かもしれない。
 市場では26年のユーロ圏経済について楽観的な見方も広がっているが、関税による
下押しリスク、ドイツの財政刺激策への不透明感、他国の引き締め的な財政政策という
3つの主要リスクは内包しているとの指摘も出ている。
 きょうのポンドドルはロンドン時間に9月以来の1.35ドル台を回復したものの、
NY時間に入ると1.34ドル台に戻している。ただ、リバウンド相場は継続している
ものの、さすがに過熱感も高まってきており、過熱感を測るテクニカル指標であるRS
Iは買われ過ぎの水準である70に接近している。
 一方、ポンド円は210円台前半に下落する場面が見られたものの、211円台に一
時戻す展開。基本的には上昇を継続している状況。
 年内に目ぼしい英経済指標はないが、英経済は25年末を弱含みの状態で迎えてい
る。そのような中、26年に向けた重要な問いは、この低迷が一時的なものに留まるの
かどうかだが、不確実性はそれだけではない。インフレ見通しから、与党・労働党にお
ける指導部交代の可能性に至るまで、今後12カ月間の英経済の方向性を左右し得る5
つの要因を整理する。
MINKABU PRESS