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2025年12月27日(土)04時59分

NY貴金属引け速報=金は反発、銀は大幅続伸し上値追い止まらず

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金 26/ 2 4566.3 +63.5 プラチナ  26/ 1 2465.8 +218.0
銀 26/ 3 7793.5 +625.0 パラジウム 26/ 3 2039.00 +232.10
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 日本時間の4時30分時点で、ニューヨーク金は反発、銀は大幅続伸。それぞれ最高
値を更新している。金の中心限月である2月限は前日比63.5ドル高、銀の中心限月
の3月限は同625.0セント高で推移している。
 金2月限は反発。トランプ米政権のもとでドル離れや米国離れが進む見通しであるこ
とが貴金属市場へ資金流入を促している。トランプ米大統領はナイジェリア政府の要請
を受けて同国北部のテロ組織ISISの拠点に攻撃を実施したほか、ベネズエラのマド
ゥロ政権の転覆を目的として制裁タンカーの封鎖を継続する方針で、ドル離れの原因で
ある歳出削減に取り組む気配は見られない。トランプ米大統領は就任当初、政府効率化
省(DOGE)による歳出削減を目指していたが成果は乏しく、米国の債務残高は膨ら
み続けている。
 銀3月限は反発。金相場と比較して引き続き割安と見られていることが買い手掛か
り。
 日本時間の4時30分時点で、プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナ、パラジウ
ムが反発。プラチナの中心限月である1月限が218.0ドル高、パラジウムの中心限
月の3月限は232.10ドル高で推移。
 プラチナ1月限は反発。中国勢を中心に貴金属市場への選好が根強いことから、中心
限月として最高値を塗り替えた。来年以降もドル・米国離れが続き、安全資産の中心が
国債から貴金属市場に移ると見られていることが相場を押し上げている。
 パラジウム3月限は反発。前営業日の急落を受けて押し目買いが優勢となった。
*価格は帳入値ではなく、暫定値。
MINKABU PRESS