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2026年01月29日(木)16時23分

東京株式(大引け)=小幅に3日続伸、衆院選情勢報道と円高一服で買い戻し

 29日の東京株式市場は、衆院選の序盤の情勢報道や円高の一服が売り方の買い戻し
を誘った。今期の業績予想を上方修正したアドバンテスト<6857>が急伸し、日経平均
株価を押し上げた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比16円89銭高の5万3375円60銭と小幅に
3日続伸。プライム市場の売買高概算は25億383万株、売買代金概算は7兆643
6億円。値上がり銘柄数は763、対して値下がり銘柄数は777、変わらずは59銘
柄だった。
 衆院選情勢に関して29日付の日本経済新聞朝刊は、「公示直後の段階では自民党が
選挙前の198議席から伸ばし、定数465の過半数にあたる233議席は得る勢い
だ」と報じた。また、読売新聞オンラインは28日夜、「自民党は小選挙区選、比例選
とも優勢に戦いを進め、単独で過半数(233)をうかがう勢いだ」と伝えた。高市政
権のもと経済成長に向けた政策が実行され、株式相場にプラス効果をもたらすとの見方
が広がった。また、ベッセント米財務長官が28日、CNBCのインタビューで、米国
によるドル円相場の介入について「絶対にしていない」と発言。これを受け直近までの
急速なドル安・円高が一服し、東京市場において自動車など輸出関連株への押し目買い
を誘発した。東証株価指数(TOPIX)は反発した。
 アドテストは上昇したが、そのほかの半導体関連株は利益確定売りが優勢となった。
28日の大引け間際にオランダの半導体製造装置メーカーのASMLホールディング<
ASML>の決算発表を受け、その内容をポジティブに受け止めた買いが関連銘柄を押
し上げていた。米財務長官発言後にドル円相場は一時1ドル=154円台に乗せたが、
戻りは鈍く29日には一時152円台まで軟化した。日本政府・日銀による介入警戒感
は継続し、短期的な円高一服後もドル安基調が継続するとの見方は、日本株には重荷と
なったもようだ。加えて、トランプ米大統領がイランに対して核開発問題に関する交渉
に応じることを求めたと伝わり、地政学リスクの高まりが意識されたことは投資家心理
を冷やす要因となった。このほか、28日まで開かれた米連邦公開市場委員会(FOM
C)では市場のコンセンサス通りに4会合ぶりの政策金利据え置きが決定。サプライズ
感は乏しくマーケットへの影響は限定的なものにとどまった。
 個別ではアドテストのほか、トヨタ自動車<7203>や三菱重工業<7011>が堅調に推
移し、ゆうちょ銀行<7182>やENEOSホールディングス<5020>、コマツ<6301>
が株価水準を切り上げた。三井E&S<7003>やTHK<6481>が値を上げ、スカパー
JSATホールディングス<9412>や日野自動車<7205>、住友金属鉱山<5713>が急
伸。ソフトバンクグループ<9984>や、売買代金トップとなったキオクシアホールディ
ングス<285A.T>が底堅く、ジェコス<9991>やあすか製薬ホールディングス<
4886>が値を飛ばし、四国化成ホールディングス<4099>がストップ高で終えた。
 半面、東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ディスコ<6146>が売
られ、フジクラ<5803>や古河電気工業<5801>が軟調。イオン<8267>やMonot
aRO<3064>、日本取引所グループ<8697>が値を下げ、任天堂<7974>やニトリホ
ールディングス<9843>が冴えない展開となり、トーメンデバイス<2737>が急落し
た。
出所:MINKABU PRESS