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2026年02月19日(木)06時29分

NY外為市況=154円台後半まで買い戻される

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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  154.82 + 1.51 (+ 0.98%) 154.87 / 153.07
ユーロ・ドル 1.1787 - 0.0068 (- 0.57%) 1.1857 / 1.1782
ポンド・ドル 1.3500 - 0.0068 (- 0.50%) 1.3582 / 1.3495
ドル・スイス 0.7727 + 0.0026 (+ 0.34%) 0.7732 / 0.7698
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<きょうの材料>
【米国】
*米住宅着工件数(12月)22:30
結果 140.4万件
予想 130.4万件 前回 132.2万件
*建設許可件数(12月)22:30
結果 144.8万件
予想 140.0万件 前回 138.8万件
*米鉱工業生産(1月)23:15
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.2%(0.4%から修正)(前月比)
*米設備稼働率(1月)23:15
結果 76.2%
予想 76.5% 前回 75.7%(76.3%から修正)(前月比)
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.664%(WI:4.644%)
応札倍率    2.36倍(前回:2.86倍)
*FOMC議事録
・幾人かが追加利下げを想定。予想通りインフレ低下なら。
・追加利下げがインフレを定着させる恐れを複数が指摘。
・複数の参加者が生産性向上がインフレ抑制圧力になると予想。
・大半の参加者が労働市場の下方リスクが継続と指摘。
・圧倒的多数が労働市場に安定化の兆候が見られると判断。
・複数の参加者が政策金利の道筋について両面的な表現を支持。
・大半がディスインフレが予想よりも緩やかな可能性を指摘。
・NY連銀による1月のレートチェックを確認。
・インフレが目標を上回った状態が続けば、利上げが必要になる可能性。
*ハセットNEC委員長
 ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は、関税の約90%を米企業と消費者が負
担しているとするNY連銀の調査を「恥ずべきものだ」と強く批判し、輸入数量の変化
を考慮していないと問題視した。NY連銀の報告は、昨年の関税負担の大半が米国内に
転嫁されたと分析し、年初8カ月で94%、11月時点でも86%が米企業・消費者が
負担と指摘。
*米軍、シリアから2カ月以内に完全撤退へ
 米軍は、シリアから2カ月以内に完全撤退すると伝わっている。ウォールストリー
ト・ジャーナル(WSJ)が関係者の話として伝えた。米国はシリアに駐留する約10
00人の部隊を全て撤収する手続きを進めており、約10年続いた軍事作戦を終える。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
機械受注(12月)08:50
予想 4.8% 前回 -11.0%(前月比)
予想 4.3% 前回 -6.4%(前年比)
【豪州】
雇用者数増減(1月)09:30
予想 2.10万人 前回 6.52万人
失業率
予想 4.2% 前回 4.1%
【ユーロ圏】
ユーロ圏経常収支(12月)18:00
予想 N/A 前回 86億ユーロ(季調済)
ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(2月)20日00:00
予想 -11.8 前回 -12.4
【カナダ】
国際商品貿易(12月)22:30
予想 -21億カナダドル 前回 -22億カナダドル
【米国】
新規失業保険申請件数(02/08 - 02/14)22:30
予想 22.6万件 前回 22.7万件
貿易収支(12月)22:30
予想 -555億ドル 前回 -568億ドル
フィラデルフィア連銀景況指数(2月)22:30
予想 7.7 前回 12.6
中古住宅販売成約指数(1月)20日00:00
予想 2.5% 前回 -9.3%(前月比)
景気先行指数(12月)20日0:00
予想 -0.3% 前回 -0.3%(前月比)
【NZ】
貿易収支(1月)20日6:45
予想 N/A 前回 0.52億NZドル
日本20年利付国債入札(8000億円程度)
ECB経済報告
ボスティック・アトランタ連銀総裁が挨拶
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が講演(質疑応答あり)
グールズビー・シカゴ連銀総裁が挨拶
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 きょうのNY為替市場、ドル円は154円台後半まで買い戻された。本日の為替市場
はドル高が優勢となり、ドル円も上値を拒んでいた154円ちょうどの水準を突破し、
154円台後半まで一気に駆け上がった。
 この日の米経済指標が予想を上回る強い内容が相次いだことや、午後のFOMC議事
録が想定以上にタカ派的と受け止められたことがドルを押し上げた。特に、数名が「イ
ンフレが目標を上回る状態が続くなら、“利上げ”も適切となり得る」とした点が特徴
的だった。なお、1月にNY連銀がドル円でレートチェックを実施したことを正式に認
めていた点も特徴的ではあった。
 ただ、ドル円の上値に慎重な声も少なくない。このところ日本株が力強い値動きを続
けているが、日本の資産へのセンチメントが改善しており、それが円の戦術的な反発を
促す可能性があるとの指摘が出ている。日本の30年物国債利回りは1カ月で0.4
7%ポイント低下し、高市首相の積極財政への懸念にもかかわらず円は下支えされてい
る。
 背景には日米の名目および実質金利差の縮小があり、円キャリー取引が次第に魅力が
薄れているという。日米の金利差はさらに縮む見通しで、モデルでは円は実質金利差か
ら計算すると約13%割安だという。それでも円ショートは依然多く積み上っており、
ショートカバーの余地は十分にある状態。さらにFRBの追加利下げや政治的要因から
のドル安志向も今後、円買い戻しの追い風になる可能性があると指摘している。
 ユーロドルは1.17ドル台に下落。本日の21日線が1.18ドル台半ばに来てお
り、下放れる展開が見られている。1.18ドルちょうど付近に強い下値抵抗が観測さ
れていたが、ブレイクしている。一方、ユーロ円はドル円の買戻しに追随し、182円
台半ばに上昇。100日線でサポートされており、上昇トレンドに復帰できるか注目さ
れる。
 本日はラガルドECB総裁が任期満了待たずに退任する意向との報道が伝わってい
た。任期は来年の10月に満了する。ラガルド総裁は、マクロン仏大統領とメルツ独首
相が次の総裁の選任に動けるよう、来年4月の仏大統領選の前の退任を望んでいるとい
う。仏大統領選の結果で、極右政党の大統領が誕生した場合、人事調整を避けるため、
ユーロ圏の各国政府は早期の後任選びに動くと考えられている。後任候補には、シュナ
ーベルECB理事(ドイツ)が有力視されているほか、ナーゲル独連銀総裁も意欲を示
している。
 為替市場では以前から観測は流れていたが、上記の候補者の場合、よりタカ派的なE
CB体制への道を開く可能性はある。ただ、それ自体への本日のユーロの反応は限定的
だった。仮に報道が確認されたとしても、市場への影響は大きくはないとの声も聞かれ
る。なお、ECBは報道を否定していない。
 ポンドドルは、一時1.34ドル台に下落。21日線を下放れる展開が続いており、
目先は1.3445ドル付近に200日線が来ており、試しに行きそうな気配も出てい
る。一方、ポンド円は逆にドル円の上げに沿って上昇しており、209円台に上昇。1
00日線がしっかりとサポートされている状況。
 ただ、本日はロンドン時間に1月の英消費者物価指数(CPI)が発表され、総合指
数は前年比3.0%とインフレの鈍化傾向を示した。短期金融市場では英中銀の追加利
下げ期待が高まり、3月の利下げ確率は80%程度まで上昇している。
 しかし、ポンドは逆に買いの反応を見せ、ポンドドルは一時1.35ドル台後半に上
昇。一部からは、3月利下げはなお確実ではなく、基調的な物価圧力は残存していると
の見方も出ていた。エコノミストは「基調的な物価圧力が根強いことから、英中銀は3
月利下げを見送る可能性がある」と指摘。コア指数は3.1%と予想の3.0%を上回
っていた。英中銀が注目するサービスインフレも4.4%と高止まりしている。同エコ
ノミストは「労働コストに最も敏感なインフレ項目は、依然として安心できる水準より
やや高い」と述べている。
MINKABU PRESS