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2026年04月09日(木)05時27分

NY外為市況=ドル安が強まる

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日本時間午前5時26分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  158.61 - 1.01 (- 0.63%) 159.71 / 157.89
ユーロ・ドル 1.1661 + 0.0066 (+ 0.57%) 1.1722 / 1.1590
ポンド・ドル 1.3400 + 0.0109 (+ 0.82%) 1.3484 / 1.3287
ドル・スイス 0.7914 - 0.0066 (- 0.83%) 0.7985 / 0.7870
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<きょうの材料>
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +308.1万(4億6472万)
ガソリン -158.9万(2億3927万)
留出油  -314.4万(1億1468万)
(クッシング地区)
原油 +2.4万(3149万)
*()は在庫総量
*FOMC議事録
・多くの委員が、インフレが長期に渡り高止まりする状況では利上げが必要になる可能
性があると指摘。
・大半の委員が、戦闘の長期化は雇用に打撃を与え、利下げを正当化する可能性がある
とも指摘
・一部の委員は、利上げの道筋について両面的な表現を用いることに強い根拠があると
みなした。
*ホワイトハウス
・米国とイランの初回協議は11日にパキスタンの首都イスラマバードで開催予定。
・米側の交渉団はバンス副大統領、ウィトコフ特使、ジャレッド・クシュナー氏。
・トランプ大統領がNATOのルッテ事務総長と離脱について協議へ
・米国のNATO離脱は議会の承認次第。
*ホルムズ海峡の原油タンカーの航行停止
 イランの準国営メディアであるファルス通信によると、イスラエルによるレバノン攻
撃の影響で、ホルムズ海峡を通過する原油タンカーの航行が停止されたと伝えた。
*ムーディーズ、プライベートクレジットの格付け見通しを引き下げ
 ムーディーズは、ビジネス開発会社(BDC)の形態で運営され、新興企業への資金
供給や経営支援を行うプライベートクレジットファンドについて、格付け見通しを「ネ
ガティブ(弱含み)」に引き下げた。
*イラン支援のイラク民兵組織、活動停止を表明
 イランの国営メディア、国営イラン通信(IRNA)によると、イラクの親イラン民
兵組織連合体が、イラク国内および地域内での活動を停止すると発表した。
*カタール、LNG輸出プラント再開に向け作業進める
 イランの2週間の暫定停戦を受け、カタールは世界最大の液化天然ガス(LNG)輸
出プラントの生産再開に向け、技術者や作業員の動員を進めていると伝わった。
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<明日の材料と事前予想>
【英国】
RICS住宅価格指数(3月)08:01
予想 -16% 前回 -12%
【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(2月)15:00
予想 180億ユーロ 前回 214億ユーロ
ドイツ鉱工業生産指数(2月)15:00
予想 0.6% 前回 -0.5%(前月比)
予想 0.6% 前回 -1.2%(前年比)
【米国】
個人所得・支出(2月)21:30
予想 0.3% 前回 0.4%(個人所得・前月比)
予想 0.5% 前回 0.4%(個人支出・前月比)
PCE価格指数(2月)21:30
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)
予想 0.4% 前回 0.4%(コア・前月比)
予想 2.9% 前回 3.1%(コア・前年比)
実質GDP(確報値)(第4四半期・年率換算)21:30
予想 0.7% 前回 0.7%
個人消費
予想 2.0% 前回 2.0%
GDPデフレータ
予想 3.8% 前回 3.8%
コアPCE価格指数
予想 2.7% 前回 2.7%
新規失業保険申請件数(03/29 - 04/04)21:30
予想 21.1万件 前回 20.2万件
米30年債入札(220億ドル)
シュレーゲル・スイス中銀総裁がイベント出席
ベイリー英中銀総裁が欧州議会経済通貨委員会(ECON)出席
ゲオルギエバIMF専務理事がIMF世銀春季会合を前に演説
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 きょうのNY為替市場、米国とイランの2週間の停戦合意が決定したことでドル安が
強まった。円高の動きも加わり、ドル円は一時157円台に下落する場面も見られた。
ただ、後半には158円台後半まで下げ渋る展開。
 株高・原油安が強まるなど、市場はひとまず安堵感に包まれている。ただ、警戒感が
完全に払しょくされたわけではない。あくまで2週間の停戦で、今後に和平協議が行わ
れる中、しばらくは市場のボラティリティが高い状態が予想されるとの声も出ている。
11日からパキスタンのイスラマバードで両国の協議が行われるようだ。米国側から
は、ウィトコフ特使、クシュナー氏に加えて、バンス副大統領も出席を予定。
 停戦を巡る不確実性は依然として高く、ホルムズ海峡が開放されても、世界の石油・
天然ガス市場の混乱を解消するには数カ月かかる可能性があるとの指摘も出ている。
 一方、停戦を受けてFRBが年内に利下げに踏み切る可能性があるとの見方が再浮
上。FRBの金融政策に対する市場の見方は、紛争が始まって以来著しく変動。紛争前
は年内に複数回の利下げを想定していたが、紛争を受けたエネルギー高で、その後に利
上げの可能性を織り込む形に急変していた。ただ、現状は利下げが全面的に織り込まれ
ている状況ではない。
 本日はFOMC議事録が公表されていたが、両方に可能性を残す内容となっていた。
先行きが非常に流動的で判断が難しいところではある。いずれにしろFRBは様子見姿
勢といった印象。
 ユーロドルは1.17ドル台に一時上昇。200日線と100日線を一時上抜け、3
月中旬以降のリバウンド相場に本格的に戻せるか注目される。一方、ユーロ円は円高の
動きから上値の重い展開が見られたものの、底堅さは維持している状況。
 エネルギー価格急騰で、市場はECBの利上げ期待を高め、早ければ今月の理事会で
の利上げ再開の可能性も指摘されていた。しかし、停戦が2週間以上続けば、4月30
日に理事会を予定しているECBの利上げの可能性は低くなるとの見方がエコノミスト
から出ている。
 短期金融市場でも年内利上げ期待が後退しており、現在は2回の利上げに留まってい
る。前日は3回以上の利上げを織り込んでいた。同エコノミストは、「今後は停戦協議
のニュースに翻弄される状況が続くはずだ」とも付け加えている。
 ポンドドルも買戻しが強まった。一時1.3485ドル付近まで上昇し、ユーロドル
と同様に200日線と100日線の水準に一時到達。一方、ドル円は下落したものの、
ポンド円は逆に上昇し、213円台まで一時上昇。21日線の水準を上回る展開を見せ
ていた。
 停戦合意でポンドに買戻しが強まる一方、4月の英中銀の利上げ期待は後退。停戦の
ニュースはエネルギー価格下落につながり、エネルギー主導のインフレへの懸念を和ら
げている。短期金融市場では4月利上げの確率が15%となっており、停戦合意前の3
2%から低下した。
MINKABU PRESS