経済ニュース

<< 一覧に戻る

2026年06月04日(木)05時36分

NY外為市況=160円台に上昇

--------------------------------------
日本時間午前5時35分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  160.07 + 0.16 (+ 0.10%) 160.09 / 159.37
ユーロ・ドル 1.1599 - 0.0032 (- 0.28%) 1.1633 / 1.1595
ポンド・ドル 1.3418 - 0.0048 (- 0.36%) 1.3472 / 1.3412
ドル・スイス 0.7921 + 0.0048 (+ 0.61%) 0.7927 / 0.7867
------------------------------------
<きょうの材料>
【米国】
*ADP雇用統計(5月)21:15
結果 12.2万人
予想 12.0万人 前回 10.5万人(10.9万人から修正)
*ISM非製造業景気指数(5月)23:00
結果 54.5
予想 53.8 前回 53.6
*米耐久財受注(4月改定値) 23:00
結果 8.0%
予想 7.9% 速報 7.9%(前月比)
結果 1.1%
予想 1.1% 速報 1.1%(除輸送・前月比)
*米製造業受注(4月)
結果 4.8%
予想 4.6% 前回 1.8%(1.5%から修正)(前月比)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -797.4万(4億3371万)
ガソリン +336.4万(2億1496万)
留出油  +150.2万(1億0230万)
(クッシング地区)
原油 -58.3万(2244万)
*()は在庫総量
【カナダ】
労働生産性(第1四半期)21:30
結果 -0.5%
予想 0.2% 前回 -0.3%(-0.1%から修正)(前期比)
*米地区連銀経済報告(ベージュブック)
・雇用はここ数週間概ね安定
・インフレ圧力は全米の多くの地域で強まった。
・インフレ加速の主因は中東紛争。
・影響は輸送費、包装資材、食料品、肥料価格などにも波及。
・12地区のうち10地区で経済活動は緩やかから適度なペースで拡大。
・複数の地区で燃料価格上昇が消費者心理の悪化。
*ウクライナ、サンクトペテルブルク攻撃
 ウクライナは3日、ロシア北西部サンクトペテルブルクの石油施設をドローンで攻撃
した。当地での国際経済フォーラムにはプーチン大統領も出席する予定だが、その開幕
当日にウクライナは軍事力を誇示した。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(4月)10:30
予想 -16.00億豪ドル 前回 -18.41億豪ドル
【ユーロ圏】
ユーロ圏小売売上高(4月)18:00
予想 -0.3% 前回 -0.1%(前月比)
予想 0.3% 前回 1.2%(前年比)
【米国】
非農業部門労働生産性指数(確報値)(第1四半期)21:30
予想 0.4% 前回 0.8%(前期比)
単位労働費用
予想 2.4% 前回 2.3%(前期比)
新規失業保険申請件数(05/24 - 05/30)21:30
予想 21.5万件 前回 21.5万件
ブロック豪中銀総裁、ケント豪中銀総裁補佐、上院経済委員会出席
ラガルドECB総裁がイベント講演
ベイリー英中銀総裁が投資協会年次総会出席
サンフランシスコ連銀総裁がブルームバーグ・テック・サミット出席(質疑応答あり)
ECBブラックアウト期間入り(金融政策に関する発言自粛)(11日まで)
-----------------------------------
 きょうのNY為替市場、ややドル高が優勢となる中、ドル円は160円付近での推移
を続けている。前日同様に160円台に上昇。ただ、介入警戒感もある中、上値に慎重
な様子に変化はなく、160円台を駆け上がる展開までは見られていない。週末には米
雇用統計もあり、何らかのきっかけを待っている可能性はありそうだ。
 日本の通貨当局による再度の円買い介入が警戒される中、重要な節目となる160円
台を試す展開となっている。4月28日から5月27日にかけて、日本政府が過去最高
の11.7兆円を投入したにもかかわらず、円安は一向に収まらず、円先安感は根強
い。米国とイランの交渉が依然として不透明な中、原油高止まりが日本の貿易赤字の拡
大懸念に繋がっているほか、日米の金利差がなお大きいことも円の重しとなっているよ
うだ。
 植田総裁は本日講演で、物価の上振れリスクが高まると判断される場合には、利上げ
の是非についてしっかりと議論する必要があるとの見解を示していた。この発言を受け
てドル円は一時159.30円付近まで下落する場面もあったが、すぐに戻し反応も限
られていた。
 本日の植田総裁の発言は6月利上げを裏付ける内容とも受け止められているようで、
短期金融市場では、今月の日銀の利上げが80%超の確率で織り込まれている。ただ
し、日銀が利上げを実施したからといって、それが本格的に円安を食い止めると考えて
いるのはなお少数派なようで、FRBがタカ派姿勢を強調するようであれば、ドル円の
下値は堅いとも見られている。
 ユーロドルは1.15ドル台に値を落とした。200日線で跳ね返された格好となっ
ており、今月のECBの利上げが想定されているものの、上値の重い雰囲気に変化はな
い。一方、ユーロ円は185.60円付近での推移。
 アナリストは、今後発表される米経済指標が堅調であれば、ユーロドルはさらに下落
する可能性があると指摘している。前日発表の米求人件数やこの日のISM非製造業景
気指数が予想を上回る内容を示し、市場が年内のFRBにの利上げの可能性を考慮する
中、ドルは上昇。
 米経済指標がさらに好調であれば、ユーロドルは直近安値1.1575ドル付近まで
下落する可能性もあるとしている。また、原油価格のさらなる上昇もユーロの重しにな
る可能性があるという。
 ポンドドルは1.34ドル台前半に下落。きょうの下げで再び200日線に到達して
おり、上値が重い印象は変わらず。一方、ポンド円も利益確定売りに押され、214円
台に値を落とした。
 アナリストは、英中銀は7月に利上げする可能性があり、それはポンドを下支えする
可能性があると述べている。グリーン英中銀委員はきのう、イラン紛争が続く中で利上
げの根拠が強まっていると述べていた。ベイリー英中銀総裁が最近、現在の金融環境の
引き締まりにより、先行きを評価する時間が得られると述べたことから、6月18日の
利上げは可能性が低いと見られているが、不確実性が続けば来月の利上げは可能だと指
摘している。
 同アナリストは、現在7月利上げは半々程度の可能性としてしか織り込まれていない
ため、利回りに上昇余地があり、特に短期ゾーンでその可能性があると述べている。
MINKABU PRESS