10日の東京株式市場は朝方こそリスク回避ムードの強い地合いだったが、その後は
一貫して戻り歩調に。結局、日経平均はプラス圏に顔を出し高値引けとなった。
大引けの日経平均株価は前営業日比128円17銭高の6万5270円95銭と3日
ぶり反発。プライム市場の売買高概算は21億6817万株、売買代金概算は8兆38
03億円。値上がり銘柄数は723、対して値下がり銘柄数は783、変わらずは48
銘柄だった。
きょうの東京市場は寄り付きから下値を試す展開となり、前場中盤に日経平均は95
0円あまり下げる場面があった。前日の米国株市場では主要3指数がそろって下落。中
東情勢の悪化による原油価格上昇が嫌気された。足もとWTI先物価格は1バレル=9
0ドル台後半と100ドルの節目が迫る。原油高によるインフレ警戒感に加え、米財務
省による国債バイバック(買い入れ消却)の規模を巡り、同日の米債券市場で長期金利
が上昇。つれて、きょうの国内金利も強含み、これも相場の重荷となった。しかし、売
りが一巡すると底堅さを発揮。前日まで続落していただけに値ごろ感からの買いが流入
したようだ。後場に入り、TSMC<TSM>の好調な月次売上高が伝わったことも追
い風となった。TOPIXも大引け間際にプラス圏に転じた。業種別では33業種中1
6業種が上昇。プライム市場の値上がり銘柄数は約47%だった。
個別ではアドバンテスト<6857>やキオクシアホールディングス<285A.T>、
TDK<6762>、京セラ<6971>、レーザーテック<6920>が高く、村田製作所<6981
>、太陽誘電<6976>が水準を切り上げた。トヨタ自動車<7203>、リクルートホール
ディングス<6098>、KDDI<9433>も堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ
<8306>をはじめとする銀行株に加え、東京海上ホールディングス<8766>など保険
株、野村ホールディングス<8604>など証券株の上げが目立った。エアトリ<6191>、
ANYCOLOR<5032>が値を飛ばした。
半面、東京エレクトロン<8035>やフジクラ<5803>、イビデン<4062>が軟調。任
天堂<7974>やバンダイナムコホールディングス<7832>、コナミグループ<9766>も
安い。ファーストリテイリング<9983>が小幅安。ファナック<6954>、テルモ<4543
>も値下がりした。日本製鋼所<5631>が大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS