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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 146.46 - 0.94 (- 0.64%) 147.54 / 146.28
ユーロ・ドル 1.1866 + 0.0105 (+ 0.89%) 1.1878 / 1.1757
ポンド・ドル 1.3651 + 0.0052 (+ 0.38%) 1.3672 / 1.3598
ドル・スイス 0.7861 - 0.0085 (- 1.07%) 0.7948 / 0.7856
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*米小売売上高(8月)21:30
結果 0.6%
予想 0.2% 前回 0.6%(0.5%から修正)(前月比)
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.4%(0.3%から修正)(除自動車・前月比)
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.3%(0.2%から修正)(除自動車/ガソリン・前月比)
結果 0.7%
予想 0.4% 前回 0.5%(コントロール・前月比)
*米輸入物価指数(8月)21:30
結果 0.3%
予想 -0.2% 前回 0.2%(0.4%から修正)(前月比)
*米鉱工業生産(8月)22:15
結果 0.1%
予想 -0.1% 前回 -0.4%(-0.1%から修正)(前月比)
*米設備稼働率(8月)22:15
結果 77.4%
予想 77.4% 前回 77.4%(77.5%から修正)(前月比)
*NAHB住宅市場指数(9月)23:00
結果 32
予想 33 前回 32
【カナダ】
*消費者物価指数(CPI)(8月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
結果 1.9%
予想 2.0% 前回 1.7%(前年比)
*住宅着工件数(8月)21:15
結果 24.58万件
予想 28.50万件 前回 29.35万件(29.41万件から修正)
※発言・ニュース
*米20年債入札結果
最高落札利回り 4.613%(WI:4.615%)
応札倍率 2.74倍(前回:2.54倍)
*ベッセント財務長官
ベッセント財務長官は16日、ホワイトハウスのミラン経済諮問委員会(CEA)委
員長が同職を休職しつつ、FRB理事を務めるという異例の取り決めを擁護した。長官
は米CNBCに出演し、「全く不自然なことではないと思う」と述べた。
*ベッセント財務長官、次回の米中協議はフランクフルトで行う予定
ベッセント財務長官は米CNBCに出演し、米中は11月10日の相互関税の期限を
前に、次回の協議をドイツのフランクフルトで行う予定だと述べた。
*イスラエル軍、ガザ市中心部への侵攻を開始
イスラエル軍は、長らく予告していたガザ市中心部にへの侵攻を開始した。ガザを支
配するハマスに対し、ルビオ国務長官は交渉のための時間は極めて短いと述べていた。
*米司法省、クックFRB理事の判決巡り近日中に最高裁へ上告へ
トランプ政権はクックFRB理事の解任を認めるよう、米最高裁に上告する意向を示
している。FRBの独立性に重大な影響を及ぼす可能性のある法廷闘争が一段と激化す
る見通し。
*JERA、米国で17億ドル規模のガス資産買収交渉 最有力入札者に
日本の発電大手JERAが米国で約17億ドル規模の天然ガス生産資産の買収に向
け、最終段階の交渉を進めていると伝わった。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
通関ベース貿易収支(8月)08:50
予想 -5150億円 前回 -1184億円
予想 -3400億円 前回 -3030億円
【英国】
消費者物価指数(CPI)(8月)15:00
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 3.8% 前回 3.8%(前年比)
予想 3.6% 前回 3.8%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(8月)15:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 4.7% 前回 4.8%(前年比)
予想 N/A 前回 4.7%(前年比・除くモーゲージ利払い)
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(8月)18:00
予想 2.1% 前回 2.0%(前年比)
予想 2.3% 前回 2.3%(コア・前年比)
【米国】
住宅着工件数(8月)21:30
予想 137.5万件 前回 142.8万件
住宅建築許可件数
予想 137.2万件 前回 136.2万件
FRB政策金利(FOMC)(9月)18日3:00
予想 4.00~4.25% 前回 4.25~4.50%
四半期経済見通し(SEP
パウエル議長会見 18日3:30
【カナダ】
中銀政策金利(9月)22:45
予想 2.50% 前回 2.75%
マックレム総裁会見
日本20年利付国債入札(8000億円程度)
ECB賃金トラッカー
ラガルドECB総裁、ECB年次研究会議「次の金融危機は?」開会挨拶
トランプ大統領が英国訪問(19日まで)
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きょうのNY為替市場、ドル安が強まりドル円は146.30円付近まで下げ幅を広
げる場面も見られた。21日線から下放れる展開を強め、本日の下げで146.15円
付近に来ている100日線に一気に接近。これまで100日線と200日線の間でのレ
ンジ相場を約2カ月間続けてきただけに、動向が注目される。
引き続き明日のFOMCの結果待ちの状況。市場はFRBの利下げ再開を確実視して
おり、一部で観測されている0.50%ポイントの大幅利下げまではないものの、0.
25%の利下げは確実視している。
ただ、市場は利下げ再開はすでに織り込んでおり、注目は今回発表されるFOMC委
員の金利見通し(ドット・プロット)に移っている。市場は今回を含めて3回、年内の
すべてのFOMCでの利下げを織り込む動きが出ている。あと2回の利下げ予想であれ
ば、ドル高の反応との見方も出ている。市場の期待通りであったとしても、「噂で売っ
て、事実で買う」展開を予想する向きもおり、いずれにしろ反応は一旦ドル高だとい
う。
ユーロドルは1.18ドル台後半まで上げ幅を拡大し、2021年9月以来の高値に
上昇。ユーロ円も173円台後半に上昇した。年初来高値水準で強い上値抵抗も観測さ
れている174円台を試しに行くか注目される。
FRBは今週を含めて年内あと3回の0.25%ポイントの米利下げが見込まれる一
方、ECBは当面追加利下げは行わないとの見方が広がっており、米欧の政策金利差の
縮小見通しがユーロドルを支援している。
強い上値抵抗も意識されていた1.18ドルの水準を突破してきたことで、水準を維
持できるようであれば、1.20ドルを視野に入れた展開も予想されそうだ。
ポンドは対ドルでは買いが強まったものの、対ユーロ、円では売り優勢の展開。その
ような中、ポンド円は200円を割り込む動きが出ている。ただ一部からは、市場はポ
ンドの底堅さを過小評価しているとの声も出ている。
英国債のボラティリティが上昇しているが、11月のリーブス財務相からの秋季予算
案の提出を前に英財政への懸念が強まっている。しかし、英国の財政課題は当初の懸念
ほど深刻ではなく、予算案が低い期待値を上回りさえすれば、ポンドには追い風となる
可能性があるという。
また、英中銀の追加利下げ観測も後退。最新の英雇用統計は、英中銀がすでに利下げ
を終了したとの見方を強めており、短期金融市場では、追加緩和観測が消失。こうした
動きは弱気シナリオで語られるほど英国の見通しは暗くないことを示していると指摘し
ている。
MINKABU PRESS