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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.39 - 0.02 (- 0.01%) 147.65 / 147.13
ユーロ・ドル 1.1696 - 0.0012 (- 0.10%) 1.1730 / 1.1683
ポンド・ドル 1.3528 0.0000 ( 0.00%) 1.3563 / 1.3513
ドル・スイス 0.7991 + 0.0016 (+ 0.20%) 0.7995 / 0.7962
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<きょうの材料>
【米国】
*米生産者物価指数(PPI)(8月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.3% 前回 0.7%(0.9%から修正)(前月比)
結果 2.6%
予想 3.3% 前回 3.1%(3.3%から修正)(前年比)
結果 -0.1%
予想 0.3% 前回 0.7%(0.9%から修正)(コア・前月比)
結果 2.8%
予想 3.5% 前回 3.4%(3.7%から修正)(コア・前年比)
卸売在庫(確報値)(7月)23:00
結果 0.1%
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +393.9万(4億2465万)
ガソリン +145.8万(2億2000万)
留出油 +471.5万(1億2064万)
(クッシング地区)
原油 -36.5万(2386万)
*()は在庫総量
*米連邦地裁がクックFRB理事の解任を一時差し止め
首都ワシントンの米連邦地裁は、トランプ大統領はクックFRB理事を現時点で解任
できないとし、解任の試みを一時的に差し止めを命じた。これによりクック理事はFR
B理事の職務を当面継続できる。
*米上院銀行委、ミランCEA委員長のFRB理事指名を支持
米上院銀行委員会は、ミラン米大統領経済諮問委員会(CEA)委員長の暫定的なF
RB理事指名に関して採決を実施し、党派に沿った形で指名を支持した。
*米労働統計局が抱える問題、米監察総監室が調査開始
米労働省の監察総監室は、労働統計局(BLS)が重要な経済データの収集・報告に
おいて直面している課題について調査を開始したと発表した。
*メキシコ、アジアからの自動車に最大50%の関税を検討
メキシコはアジアからの自動車、特に中国からの輸入車に対し、最大50%の関税を
課す方向で検討している。同国のエブラルド経済相がイベントの場で語った。アジアか
らの自動車に対する関税には、議会の承認が必要となる。
*ロシアがドローン415機、ミサイル40発超を発射
ゼレンスキー大統領はXへの投稿で、ロシアがウクライナの15以上の地域に対し、
様々な種類のドローン約415機と巡航・弾道ミサイル合わせて40発以上を発射した
と明らかにした。大統領はまた、民間人1人が死亡し、3人が負傷したほか、少なくと
も8機の攻撃型ドローンがポーランドを狙ったとも述べている。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
国内企業物価(8月)08:50
予想 -0.1% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.7% 前回 2.6%(前年比)
【ユーロ圏】
ECB理事会(9月)21:15
中銀預金金利
予想 2.00% 前回 2.00%
ラガルドECB総裁会見 21:45
【米国】
消費者物価指数(CPI)(8月)21:30
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.9% 前回 2.7%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 3.1% 前回 3.1%(コア・前年比)
新規失業保険申請件数(08/31 - 09/06)21:30
予想 23.2万件 前回 23.7万件
米30年債入札(220億ドル)
OPEC月報
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きょうのNY為替市場、この日発表の8月の米生産者物価指数(PPI)が前月比で
予想外の低下となり、市場の米利下げ期待をさらに強化した。ただ、為替市場は激しい
上下動に留まり、ドル円は147円台での推移に変化はなかった。明日の米消費者物価
指数(CPI)も要確認ではあるが、来週のFOMCでの利下げはほぼ確実な情勢。た
だし、0.50%ポイントの大幅利下げへの期待までは高まっていない。
来週のFOMCではFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)も公表され、委
員が年内あと何回の利下げを見込むかが焦点となりそうだ。現在、短期金融市場では来
週を含めてあと2回の利下げを完全に織り込み、75%の確率で3回を織り込んでいる
状況。
円相場は10月4日の自民党の総裁選の行方も注視しているようだ。ドル円と日本国
債の方向性は総裁選の結果次第との指摘まで出ている。現在、政治情勢を背景に日銀に
よる利上げが遅れるとの観測も広がっているようだ。総裁によっては拡張的な財政政策
が予想され、それは日本国債にとってマイナスとなり、円安シナリオだが、日本株にと
っては成長を促す環境となるとの見解も出ている。
ストラテジストからは、米利下げといった外部要因が円の追い風(ドル円下落)とな
る局面でも、日本の政治的不透明感が円高を妨げる可能性があるとし、ドル円の見通し
を上方修正し、年末予想を従来の140円から144円に引き上げた。市場は、9月と
10月の日銀決定会合で利上げに踏み切る可能性をすでに低下させているとも指摘して
いる。
ユーロドルもユーロ円も買い優勢。ただ、レンジ取引に変化はなく、ユーロドルは
1.17ドル付近、ユーロ円は172円台での推移となっている。ユーロ円の21日線
は本日172.30円付近に来ているが、その水準はしっかりと堅持しており、年初来
の高値圏は維持されている状況。
明日はECB理事会が予定されており、据え置きが確実視されている。アナリスト
は、ECBが明日の理事会で利下げサイクルの終了を示唆すれば、ユーロは上昇する可
能性があると指摘している。中銀預金金利は2.00%に据え置かれ、ラガルド総裁は
9月1日の発言を踏襲して正式にインフレに対する勝利宣言をし、利下げサイクル終了
を示唆する可能性が高いと見ているという。
これにより、特にFRBが来週のFOMCでの利下げ再開が確実視されていることを
考慮すると、ユーロドルは緩やかに上昇する可能性があるという。
ポンドドルも1.35ドル台での推移。1.36ドル台には慎重な雰囲気に変化はな
いが、本日1.3495ドル付近に来ている21日線はしっかりとサポートされてお
り、堅調な流れを維持している。一方、ポンド円も200円台にはなお慎重なものの、
199円台での推移を維持している。
本日は英国の主要な経済指標がなく、ポンドドルはドルの値動きやリスク選好の雰囲
気に左右されている。次の材料となり得るのは明日予定されている米消費者物価指数
(CPI)で、これがポンドドルに何らかの作用をもたらす可能性はある。
アナリストはポンドに関して、当面は中立姿勢を維持し、ポンドはレンジ内で推移す
ると予想しているようだ。英国内の大きなイベントとしては、英国の秋の予算発表に注
目しているという。また、さらに先を見据えると英中銀は市場が現在想定している以上
に早く、12月にも追加利下げに踏み切る可能性があると述べている。これはポンドの
相対的な金利優位性を縮小させる要因となる。
MINKABU PRESS