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2025年09月10日(水)16時20分

東京株式(大引け)=378円高、米株高に追随して最高値を更新

 10日の東京株式市場はリスクオンの流れが加速し、日経平均が反発。4万3000
円台後半に水準を切り上げ、史上最高値を更新した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比378円38銭高の4万3837円67銭と反
発。プライム市場の売買高概算は19億3865万株、売買代金概算は4兆4726億
円。値上がり銘柄数は819、対して値下がり銘柄数は725、変わらずは75銘柄だ
った。

 きょうの東京市場はリスクを取る動きが一気に強まった。前日の米国株市場ではFR
Bによる利下げ期待の高まりを背景にNYダウ、ナスダック総合株価指数など主要株価
指数が揃って最高値を更新しており、東京市場でも投資家心理が強気に傾いた。空売り
筋の買い戻しなどを絡め日経平均は大きく上昇し、8月18日以来約3週間ぶりに最高
値を更新した。日本時間今晩に発表される8月の米生産者物価指数(PPI)や明晩発
表予定の8月の米消費者物価指数(CPI)を控え、この結果を見極めたいとの思惑か
ら前場は日経平均が伸び悩む場面もあった。しかし後場に入ると、海外機関投資家とみ
られる先物買いに連動する形で再び買い気が強まった。もっとも個別では主力株への買
いが目立つものの、軟調な銘柄も少なくなく、値上がり数は全体の50%強にとどまっ
ている。売買代金もやや盛り上がりを欠いた。

 個別では、一頭地を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大幅高
と気を吐いたほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>なども活況高。フジク
ラ<5803>、古河電気工業<5801>も商いを伴い値を飛ばした。三菱UFJフィナンシ
ャル・グループ<8306>などメガバンクが堅調、イビデン<4062>、キオクシアホール
ディングス<285A.T>なども物色人気。関西電力<9503>も高い。GMOインタ
ーネット<4784>、武蔵精密工業<7220>が急騰、デジタルホールディングス<2389>
も大幅高に買われた。

 半面、サンリオ<8136>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>も冴えない。JX金属<
5016>、川崎重工業<7012>も軟調。ダイキン工業<6367>が売りに押され、第一三共
<4568>の下げが目立つ。三井ハイテック<6966>、ベステラ<1433>が急落、ビュー
ティガレージ<3180>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>も大幅安。井関農機<
6310>も売られた。

出所:MINKABU PRESS