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2025年09月08日(月)22時15分

NY外国為替序盤=147円台に下落

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日本時間午後10時13分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.61 + 0.18 (+ 0.12%) 148.58 / 147.47
ユーロ・ドル 1.1751 + 0.0034 (+ 0.29%) 1.1751 / 1.1692
ポンド・ドル 1.3547 + 0.0038 (+ 0.28%) 1.3549 / 1.3483
ドル・スイス 0.7939 - 0.0041 (- 0.51%) 0.8012 / 0.7939
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 日本時間午後10時13分現在のドル円は1ドル=147.61円。きょうの為替市
場はドル安が優勢となる中、ドル円は147円台に下落している。先週の弱い米雇用統
計を受けたドル安が続いている。市場はFRBの9月FOMCを前に、今週の米消費者
物価指数(CPI)に注目。FOMC前の最後の主要指標となる。
 予想では総合指数の前月比が7月の0.2%から0.4%に加速し、前年比は2.
7%から2.9%に上昇すると見込まれている。コア指数の前年比は3.1%と7月と
変わらずの見通し。エコノミストは、「企業は関税導入前に大量に積み上げた在庫をほ
ぼ使い切っており、関税負担に対して脆弱な状態となっている。そのため消費者への価
格転嫁が起きやすい状況にある」と述べている。
 短期金融市場では年内3回の利下げ確率を80%程度まで高めている。今月の利下げ
は完全に織り込まれており、焦点は0.50%ポイントの大幅利下げがの有無に移って
いるようだ。大幅利下げの可能性は現時点で10%程度。大幅利下げに至るには、今週
のインフレ指標がかなり弱い必要があるとの指摘も出ている。ただ、高めの予想が多
く、「企業は関税導入前に大量に積み上げた在庫をほぼ使い切っており、関税負担に対
して脆弱な状態となっている。そのため消費者への価格転嫁が起きやすい状況にある」
との指摘も出ている。
 東京時間の早朝には円安の動きも見られ、148.60円付近に上昇していた。石破
首相が昨日辞任を表明したことで日本の資産への投資家心理が悪化し、円は下落。円は
G10通貨すべてに対して弱含んでいる。数週間に渡り辞任を求める声が続いた後の表
明で、市場は後任人事と金融政策への影響を探っている。
 ストラテジストは「今回の反応は円と日本の長期国債の双方に明確な下振れリスクを
もたらすという点で非常に分かりやすい。これにより日銀はさらに長期に渡り現状維持
を余儀なくされるだろう」と指摘していた。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
8日(月)
146.00(11.0億ドル)
MINKABU PRESS