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2025年05月29日(木)11時48分

東京株式(前引け)=大幅反発、円安を追い風にリスクオン加速

 29日前引けの日経平均株価は前営業日比633円30銭高の3万8355円70銭
と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は8億3407万株、売買代金概算は2兆
3370億円。値上がり銘柄数は1130、対して値下がり銘柄数は420、変わらず
は75銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は買い優勢で始まった後、一段とリスク選好の流れが強ま
り、日経平均は大幅高となった。600円を超える上昇で3万8300円台に駆け上が
り、前場の高値近辺で取引を終えている。前日は欧米株市場が安かったものの、日本時
間早朝に発表されたエヌビディア<NVDA>の決算が好調な内容を示し時間外取引で
大きく買われたことから、マーケットのセンチメントが強気に傾いた。ニューヨークの
国際貿易裁判所が28日、トランプ関税について一部差し止める決定を下したと報じら
れたことも、外国為替市場での円安進行と合わせ先物への買いを誘導し、上げ足を助長
する格好となった。
 個別では売買代金トップに躍り出たフジクラ<5803>が大幅高、アドバンテスト<
6857>、ディスコ<6146>、東京エレクトロン<8035>、ルネサスエレクトロニクス<
6723>など半導体関連が軒並み上昇した。川崎重工業<7012>も買いが優勢、三菱UF
Jフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも堅調。日本ヒューム<5262>が
急騰、楽天銀行<5838>、SBIホールディングス<8473>も値を飛ばした。半面、第
一三共<4568>が冴えず、ベイカレント<6532>が大幅安。タマホーム<1419>が急
落、gumi<3903>、GMOインターネット<4784>なども安い。
出所:MINKABU PRESS