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2025年10月24日(金)05時33分

NY外為市況=152.80円付近まで一時上昇

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日本時間午前5時32分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  152.58 + 0.60 (+ 0.39%) 152.80 / 151.82
ユーロ・ドル 1.1616 + 0.0005 (+ 0.04%) 1.1620 / 1.1585
ポンド・ドル 1.3322 - 0.0034 (- 0.25%) 1.3365 / 1.3308
ドル・スイス 0.7953 - 0.0007 (- 0.09%) 0.7987 / 0.7950
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<きょうの材料>
*米中古住宅販売件数(年率)(9月)23:00
結果 406万件
予想 406万件 前回 400万件
*トランプ大統領、習主席と30日に会談 高市首相とは28日
 トランプ大統領と中国の習主席が、APEC首脳会議に合わせて30日に会談を行
う。ホワイトハウスのレビット報道官が明らかにした。トランプ大統領は25日にアジ
ア歴訪に向けて出発する予定で、マレーシアと日本にも立ち寄る見通し。高市首相とは
28日に会談する予定であることをレビット報道官は確認した。
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<明日の材料と事前予想>
【英国】
GfK消費者信頼感調査(10月)08:01
予想 -20 前回 -19
小売売上高(9月)15:00
予想 -0.4% 前回 0.5%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.7%(前年比)
予想 -0.7% 前回 0.8%(除自動車燃料・前月比)
予想 0.6% 前回 1.2%(除自動車燃料・前年比)
製造業PMI(速報値)(10月)17:30
予想 46.5 前回 46.2
サービス業PMI(速報値)(10月)17:30
予想 50.7 前回 50.8
【日本】
全国消費者物価指数(9月)08:30
予想 2.7% 前回 2.7%(前年比)
予想 2.8% 前回 2.7%(生鮮食料品除くコア・前年比)
景気先行指数(確報値)(8月)14:00
予想 107.4 前回 107.4
景気一致指数
予想 113.4 前回 113.4
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(速報値)(10月)16:30
予想 49.5 前回 49.5
ドイツ非製造業PMI(速報値)(10月)16:30
予想 51.1 前回 51.5
ユーロ圏製造業PMI(速報値)(10月)17:00
予想 49.7 前回 49.8
ユーロ圏サービス業PMI(速報値)(10月)17:00
予想 51.2 前回 51.3
【米国】
消費者物価指数(CPI)(9月)21:30
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 3.1% 前回 2.9%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 3.1% 前回 3.1%(コア・前年比)
製造業PMI(速報値)(10月)22:45
予想 51.8 前回 52.0
非製造業PMI
予想 53.6 前回 54.2
コンポジットPMI
予想 53.6 前回 53.9
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(10月)23:00
予想 55.0 前回 55.0
ナーゲル独連銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁が討論会出席
※米政府機関閉鎖の影響で米経済統計の発表は延期になる可能性
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 きょうのNY為替市場、ドル円は152.80円付近まで一時上げ幅を伸ばした。終
盤は152円台半ばに伸び悩んだものの、下押す動きも限定的で、高市トレードの直近
高値153円台をうかがう展開は続いている。
 高市トレード自体は一服感が出ているものの、財政政策が一段と緩和的になることで
円安とのシナリオは根強い。半面、日銀については来週の決定会合での利上げは見送ら
れるとの見方で一致しているようだが、12月については見解が分かれている状況。本
日は米国によるロシア石油企業への制裁で原油急騰し、米国債利回りが上昇したことも
ドル円をサポート。
 米政府機関閉鎖は依然として出口が見えない中、明日は米消費者物価指数(CPI)
が発表になる。短期金融市場では来週と12月の年内2回の利下げ実施を完全に織り込
んでいるが、内容次第では、その見方に変化が出るリスクもある。「市場はFRBの利
下げを織り込み過ぎている」との指摘もエコノミストからは出ている。
 きょうのユーロドルはNY時間に入って買いが優勢となっとり、1.16ドル台前半
で推移。ただ、全体的には動意薄の展開に変化はなく、次の展開待ちとなっている。一
方、ユーロ円は買戻しが続いており、177円台に戻す展開。
 来週は各国中銀が政策委員会を開催するが、ECB理事会も予定されている。エコノ
ミストは「ECBがこれ以上利下げを行う根拠は現時点でほとんどない」と述べてい
る。「インフレがECBの目標水準付近で安定しつつあることを踏まえると、中銀預金
金利は2.00%で当面据え置かれる可能性が高い」と指摘。
 また、ECBは今後もデータ依存の政策運営を維持し、柔軟性を強調しつつ、あらゆ
る選択肢を開いた姿勢を保つと見ている。次回のECB理事会は10月30日に予定さ
れている。
 きょうもポンドドルは下値模索が続き5日続落。本日は1.33ドル台前半まで下げ
幅を広げたが、目先は10月14日の安値1.3250ドル付近、その下には200日
線が来ている。本日は1.3220ドル付近。一方、ポンド円はリバウンドの流れを継
続し、203円台後半まで一時上昇。高市トレードの直近高値205.30円を視野に
入れた動きが続いている。
 前日発表の英消費者物価指数(CPI)は下振れサプライズとなったが、これはコロ
ナ後から持続しているトレンドであり、年末にかけてポンドを圧迫する要因になるとの
指摘が出ている。近年の英インフレ指標は、4月に行われる大幅な価格改定によって歪
められている。これらの改定は新しい現象ではないが、コロナ以降の高インフレによっ
て、価格圧力がより持続的となり、予測を狂わせているという。
 過去数年の傾向として、第4四半期には英景気関連データが下振れする傾向がある。
同じことがインフレについても言え、年末にかけてデータが出揃うにつれて、英中銀が
利下げに動く余地がさらに広がり、ポンドにとっては逆風になると述べている。
MINKABU PRESS