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日本時間午前5時33分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 149.69 + 0.08 (+ 0.05%) 150.49 / 149.10
ユーロ・ドル 1.0837 + 0.0044 (+ 0.41%) 1.0924 / 1.0780
ポンド・ドル 1.3002 + 0.0079 (+ 0.61%) 1.3025 / 1.2901
ドル・スイス 0.8822 - 0.0015 (- 0.17%) 0.8849 / 0.8814
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<きょうの材料>
*ADP雇用統計(3月)21:15
結果 15.5万人
予想 12.0万人 前回 8.4万人(7.7万人から修正)
*米耐久財受注(2月・改定値)21:30
結果 1.0%
予想 0.9% 速報 0.9%(前月比)
結果 0.7%
予想 0.7% 速報 0.7%(除輸送・前月比)
*米製造業受注(2月)21:30
結果 0.6%
予想 0.5% 前回 1.7%(前月比)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +616.5万(4億3979万)
ガソリン -155.1万(2億3758万)
留出油 +26.4万(1億1463万)
(クッシング地区)
原油 +237.3万(2508万)
*()は在庫総量
*EU、緊急措置を計画 即座の報復措置は取らず
EUは、トランプ大統領の関税措置の影響を受ける可能性がある経済分野を支援する
ための緊急パッケージを準備している。EUの支援策は米国が何を発表するかによって
決まるが、EUは即座に報復措置を取るのではなく、状況を評価した上で対応する予定
だという。
*トランプ政権、中国からのデミニミス輸入に関する2月の決定を復活と伝わる
トランプ政権は、一時停止していた中国からの低価格品の無関税での米国への輸入を
終了するという2月の決定の復活を検討していると伝わっている。ロイターが関係者の
話として伝えた。
*マスク氏が近く顧問の役割を退くと伝わる
トランプ大統領は顧問を務めるマスク氏が、向こう数週間に顧問の役割から退くと側
近らに述べたと伝わった。トランプ大統領とマスク氏は、マスク氏が近く事業経営に復
帰すべきだと決めたという。マスク氏は支援的な役割を担うことになるだろうと伝えて
いる。
*NATO事務総長
NATOのルッテ事務総長は2日、米国がアジアからの脅威に軸足を移し、欧州の防
衛から距離を置きつつある中、欧州は軍事力を強化すべきだと訴えた。ルッテ事務総長
は、米国が中国との戦争を計画している可能性があるとの報道について質問され、米国
がインド太平洋地域に重点を移していることを認めつつも、米国が欧州の安全保障から
撤退する計画はないと強調した。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(3月)16:55
予想 50.2 前回 50.2
ユーロ圏サービス業PMI(確報値)(3月)17:00
予想 50.4 前回 50.4
ユーロ圏生産者物価指数(PPI)(2月)18:00
予想 0.3% 前回 0.8%(前月比)
予想 0.8% 前回 1.8%(前年比)
【英国】
サービス業PMI(確報値)(3月)17:30
予想 53.2 前回 53.2
【米国】
貿易収支(2月)21:30
予想 -1100億ドル 前回 -1314億ドル
新規失業保険申請件数(03/23 - 03/29)21:30
予想 22.6万件 前回 22.4万件
非製造業PMI(確報値)(3月)22:45
予想 54.3 前回 54.3
コンポジットPMI
予想 53.5 前回 53.5
ISM非製造業景気指数(3月)23:00
予想 53.2 前回 53.5
豪中銀半期金融安定報告
英DMPインフレ調査(3月)
ECB議事録(3月6日開催分)
ジェファーソンFRB副議長が講演(質疑応答あり)
クックFRB理事が経済見通しについて講演(質疑応答あり)
NATO外相会合(4日まで)
EU・中央アジアサミット(4日まで)
輸入自動車に25%追加関税発動
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きょうのNY為替市場、ドル円は買い戻しが優勢となり、一時150円台を回復し
た。本日のトランプ関税発表への警戒感から、序盤は149円台前半まで下落したが、
米株が買い戻されておりドル円も追随した。
ただ、この先は関税の内容次第。厳しい内容になるのか、それとも緩やかな内容に留
まるのか、市場も注目しているが、いまのところ報道では具体的な内容までは伝わって
いなかった。
市場からも、関税に対する様々なシナリオが出ており、厳しい内容でも、ある種の悪
材料出尽くし感から、一旦リスク選好の円安とのシナリオもあるようだが、厳しい内容
の場合は、リスク回避に伴う株安・円高のシナリオが多い状況。一方、緩やかな内容に
なった場合は見方が分かれており、素直に円安とのシナリオの一方、円安に反応したと
しても一時的で、その後のFRBと日銀の想定される行動から、結局ドル円は下落方向
との見方も出ている。
ただ、トランプ大統領の場合、相手の出方次第では、日替わりで変更される点は注意
したいところで、あまり早計に判断しないほうが無難かもしれない。
終了間際にトランプ大統領が関税計画を発表。一旦ドル円は150.50円近辺まで
上昇したものの、その後は戻り売りが強まっている。中国に34%、EUに20%、日
本は24%となっている。
ユーロドルは買い戻しが優勢となり、1.0850ドル近辺まで上げ幅を広げた。E
Uがトランプ大統領の関税措置の影響を受ける可能性がある経済分野を支援するための
緊急パッケージを準備していると伝わった。
EUの支援策は米国が何を発表するかによって決まるが、EUは即座に報復措置を取
るのではなく、状況を評価した上で対応する予定だという。EUは米国との協議に向け
た条件書の作成も進めており、その条件書では、関税の引き下げ、相互投資、規制や基
準の緩和など、報復措置に関する交渉分野が定められる予定だという。
ポンドドルは1.29ドル台後半に上昇。本日の21日線が1.2940ドル付近に
来ているが、その水準を回復。トランプ関税の発表を待つ中、強い上値抵抗となってい
る1.30ドルには慎重だが、リバウンド相場の流れを依然として堅持している状況に
変化はない。
アナリストからは、英国はEUと比較して、迫り来る米国の関税の影響をあまり受け
ず、ポンドは短期的にユーロに対して上昇する可能性があるとの指摘が出ている。英国
の米国への商品輸出はGDPの2%弱であるのに対し、ユーロ圏では3%となってい
る。大きな違いはないが、EUはトランプ大統領の関税計画の中心にあるという。トラ
ンプ大統領は英国との貿易協定に前向きで、交渉が成功すれば英国の輸出品は関税の対
象外となる可能性があるとも述べている。
MINKABU PRESS