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日本時間午前5時36分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.47 + 0.07 (+ 0.05%) 148.18 / 147.29
ユーロ・ドル 1.1636 - 0.0006 (- 0.05%) 1.1649 / 1.1574
ポンド・ドル 1.3498 + 0.0018 (+ 0.13%) 1.3502 / 1.3417
ドル・スイス 0.8023 - 0.0011 (- 0.14%) 0.8076 / 0.8016
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<きょうの材料>
※経済指標
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -239.2万(4億1829万)
ガソリン -123.6万(2億2233万)
留出油 -178.6万(1億1424万)
(クッシング地区)
原油 -83.8万(2263万)
*()は在庫総量
※発言・ニュース
*米5年債入札結果
最高落札利回り 3.724%(WI:3.717%)
応札倍率 2.36倍(前回:2.31倍)
*ベッセント財務長官
ベッセント財務長官がインタビューで、次期FRB議長候補として、「非常に有力な
人物が11人おり、来月から面談を開始する」と語った。
*ウィリアムズNY連銀総裁
・いずれは利下げが適切となる時期が来る。
・GDPは減速しており、今後も継続を予想。
・これは減速であって、停滞ではない
・失業率4.2%は歴史的に極めて低い水準。
・雇用ペースの減速は明らかに確認できる。
・労働力人口の伸びも現在鈍化している。
・雇用者数の均衡点に関する確かな推計値は持っていない。
・雇用と物価のリスクバランスが近づきつつある。
・中央銀行の独立性は極めて重要。
・クック理事への告発についてはコメントしない。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(8月)18:00
予想 N/A 前回 -15.5
ユーロ圏景況感指数(8月)18:00
予想 95.9 前回 95.8
【米国】
実質GDP(改定値)(第2四半期)21:30
予想 3.0% 前回 3.0%
個人消費
予想 1.4% 前回 1.4%
GDPデフレータ
予想 2.0% 前回 2.0%
コアPCE価格指数
予想 2.5% 前回 2.5%
新規失業保険申請件数(08/17 - 08/23)21:30
予想 22.8万件 前回 23.5万件
中古住宅販売成約指数(7月)23:00
予想 -0.2% 前回 -0.8%(前月比)
中川日銀審議委員、金融経済懇談会出席
ECB議事録(7月24日開催分)
米7年債入札(440億ドル)
ウォラーFRB理事が講演
アジア最大ビットコイン・カンファレンス「Bitcoin Asia 2025」開催(香港、29日ま
で)
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きょうのNY為替市場、ドルの戻り売りが加速し、ドル円は147.50円付近に伸
び悩んだ。本日は一時148円台を回復する場面も見られていた。ただ、市場の雰囲気
に変化はない。短期金融市場では次回9月FOMCでの利下げの確率は84%程度で織
り込んでいる。年内については9月を含めてあと2回か3回を織り込む動き。2回は完
全に織り込み、3回は18%程度の確率。
FOMC委員の間で意見の相違も見られる中、9月FOMCに関しては、それまでに
発表になる米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)の結果次第。その先の年内に関し
ては9月FOMCで公表されるFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)を確認
といったところのようだ。
トランプ大統領がクックFRB理事の即時解任を表明し、クック理事側も提訴の意向
を示している。双方とも裁判所の判断に従う姿勢を示しており、裁判の行方次第といっ
たところのようだ。トランプ政権によるFRBへの介入が続いているが、その状況は中
央銀行の独立性への懸念とドルへの信頼感の低下を生む。ただ、いまのところ市場は様
子見の姿勢。
ユーロドルは下に往って来いの展開。一時1.1575ドル近辺まで下げ幅を拡大
し、21日線を下回ったが、後半にドルが戻り売りに押され、下げを取り戻す展開。一
方、ユーロ円は171円台半ばで上下動。ユーロドルとドル円挟まれ方向感のない値動
きとなっている。
仏政局が再び流動化しており、ドイツ10年債と仏10年債の利回り格差が4月以来
の水準に拡大。ユーロを圧迫していた。エコノミストからは、9月がECBの利下げの
最後のチャンスとなる可能性があるとの指摘が出ている。ECBは7月の理事会で政策
金利を2.00%に据え置いたが、市場は9月も利下げ見送りをほぼ確実視している状
況。
同エコノミストによると、来週発表の8月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が
予想を下回れば、この見方は変わる可能性があるという。エネルギーと商品価格の上昇
ペースが加速するにつれて、今後インフレはさらに急上昇する可能性が高いとし、9月
以降のインフレの反発に伴い、今年の追加利下げの機会は閉ざされるだろうと述べてい
る。
ポンドドルはNY時間に入って買い戻しが優勢となり、ロンドン時間までの下げを完
全に取り戻した。一時1.34ドル台前半まで下落する場面が見られたものの、1.3
5ドル付近まで戻す展開。21日線と100日線の上をしっかりと維持しており、底堅
い流れは継続している。
一方、ポンド円は199円ちょうど付近で上下動。円自体は方向感のない動きとなっ
ていた中、ドル円とポンドドルの動きに挟まれた格好。こちらも21日線で下値をサポ
ートされており、200円台回復の流れは堅持している。
アナリストは、英中銀が利下げに慎重姿勢を取るとの見方から、ポンドの短期見通し
はポジティブだと指摘した。英中銀の利下げ期待の後退が引き続き、ポンドの短期的な
モメンタムを支えるとしている。ポンドドルが1.35ドルを上抜けるのは時間の問題
で、もしではないと考えているとも付け加えた。
MINKABU PRESS