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2024年06月12日(水)11時53分

東京株式(前引け)=反落、米CPIとFOMC前で買い手控え

 12日前引けの日経平均株価は前営業日比308円46銭安の3万8826円33銭
と反落。前場のプライム市場の売買高概算は7億6705万株、売買代金概算は1兆6
451億円。値上がり銘柄数は688、対して値下がり銘柄数は884、変わらずは7
4銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場はリスク回避の売りが先行した。前日の米国株市場ではN
Yダウは軟調だったものの後半下げ渋り、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指
数が最高値を更新、S&P500指数も揃って最高値街道を走るなど流れは悪くなかっ
たが、東京市場ではこれに追随する動きとはならなかった。米消費者物価指数(CP
I)やFOMCの結果公表を前に買いが入りにくくなっているほか、今週末14日に日
銀金融政策決定会合の結果発表を控え、ポジション調整の売りがかさんだ。週末はメジ
ャーSQ算出日とも重なり、先物主導で足もと不安定な地合いとなっている。全体売買
代金も1兆6000億円台にとどまるなど低調。
 個別では日立製作所<6501>が安く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
などメガバンクも軟調。キーエンス<6861>、ファーストリテイリング<9983>なども
売りに押された。トヨタ自動車<7203>も冴えない。FPパートナー<7388>がストッ
プ安に売られ、物語コーポレーション<3097>、東宝<9602>なども大幅安。半面、デ
ィスコ<6146>が買い優勢、レーザーテック<6920>もしっかり。ローツェ<6323>が
高く、伊藤忠商事<8001>も堅調。メディカル・データ・ビジョン<3902>が急騰、ラ
クスル<4384>、ダイダン<1980>も値を飛ばしている。
出所:MINKABU PRESS