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2024年06月11日(火)15時57分

東京株式(大引け)=96円高、続伸も買い一巡後は上値重く値下がり6割超

 11日の東京株式市場は主力株中心に買われ、日経平均株価は続伸したが、買い一巡
後は伸び悩んだ。値下がり銘柄数が多く、実質的には軟調な地合いだった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比96円63銭高の3万9134円79銭と続伸。
プライム市場の売買高概算は13億7719万株、売買代金概算は3兆5422億円。
値上がり銘柄数は557、対して値下がり銘柄数は1019、変わらずは70銘柄だっ
た。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でハイテク株が買われナスダック総合株価指
数とS&P500指数がいずれも史上最高値を更新したことを受け、朝方はリスク選好
の地合いとなった。ただ、日経平均は一時300円近い上昇を示す場面もあったが、朝
方の買いが一巡するとその後は次第に上げ幅を縮小し、後場終盤には一段と上値が重く
なった。FOMCの結果と週末の日銀金融政策決定会合を控え、積極的な買いは続かな
かった。業種別では33業種中23業種が下落したほか、個別株も値下がり銘柄数が1
000を超え全体の6割以上を占めている。TOPIXはマイナス圏で引けた。全体売
買代金は3兆5000億円台と3営業日連続でフシ目の4兆円台を下回っている。
 個別では、売買代金上位3傑に入ったディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>
が高いほか、TOWA<6315>も上昇、日本マイクロニクス<6871>が大きく買われ
た。アドバンテスト<6857>も買いが優勢だった。三菱重工業<7011>、ファーストリ
テイリング<9983>がしっかり。ファーマフーズ<2929>がストップ高に買われたほ
か、K&Oエナジーグループ<1663>、東京計器<7721>も商いを伴い値を飛ばした。
良品計画<7453>も物色人気に。
 半面、きょうも断トツの売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が安く、三菱U
FJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも冴えない。川崎汽船<9107
>、商船三井<9104>なども後場安くなった。また、東京電力ホールディングス<9501
>が値を下げ、ビューティガレージ<3180>は急落、ミガロホールディングス<5535>
も大きく利食われた。アルトナー<2163>が大幅安となり、安田倉庫<9324>も利益確
定売りを浴びた。大和証券グループ本社<8601>も下落した。
出所:MINKABU PRESS