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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 151.04 + 0.47 (+ 0.31%) 151.15 / 150.06
ユーロ・ドル 1.0797 + 0.0043 (+ 0.40%) 1.0821 / 1.0733
ポンド・ドル 1.2948 + 0.0060 (+ 0.47%) 1.2992 / 1.2871
ドル・スイス 0.8818 - 0.0021 (- 0.24%) 0.8849 / 0.8804
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<きょうの材料>
※経済指標
*米GDP確報値(第4四半期)(前期比年率)21:30
結果 2.4%
予想 2.3% 改定 2.3%
*個人消費
結果 4.0%
予想 4.2% 改定 4.2%
*GDP価格指数
結果 2.3%
予想 2.4% 改定 2.4%
*PCEコア価格指数
結果 2.6%
予想 2.7% 改定 2.7%
*米新規失業保険申請件数(3月22日週)21:30
結果 22.4万人
予想 22.5万人 前回 22.5万人(22.3万人から修正)
*中古住宅仮契約件数(2月)23:00
結果 2.0%
予想 1.0% 前回 -4.6%(前月比)
*米7年債入札結果
最高落札利回り 4.233%(WI:4.227%)
応札倍率 2.53倍(前回:2.64倍)
*米HHS、追加で1万人の職員削減を計画
米保健社会福祉省(HHS)のケネディ長官は、同省で1万人の職員削減を計画して
いると伝わっていたが、HHSの報道官が報道を認めた。今回の人員削減はトランプ大
統領が就任して以来、自主退職制度を利用して退職した約1万人の従業員に加えて行わ
れるもの。
*EU、ロシアへの制裁緩和を拒否
EUの首脳が本日、パリでウクライナ・サミットを開始しており、EUはロシアへの
制裁緩和を拒否し、その代わりに米国のイニシアティブを支援するための制裁強化の方
法を議論した。スターマー英首相やドイツのショルツ首相を含む欧州の指導者たちは、
公正かつ包括的な和平が達成されるまで制裁を維持する必要性を強調した。
*デギンドスECB副総裁
・成長に対する不確実性は高い。主な原因は貿易。
・最悪のシナリオは関税と報復の悪循環。
・4月にどうするかについては非常に言い難い。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
東京消費者物価指数(3月)08:30
予想 2.2% 前回 2.2%(生鮮食料品除くコア・前年比)
【英国】
商品貿易収支(1月)16:00
予想 -167.00億ポンド 前回 -174.47億ポンド
貿易収支
予想 -30.00億ポンド 前回 -28.16億ポンド
実質GDP(確報値)(第4四半期)16:00
予想 0.1% 前回 0.1%(前期比)
予想 1.4% 前回 1.4%(前年比)
経常収支(2024年 第4四半期)16:00
予想 -245億ポンド 前回 -181億ポンド
小売売上高(2月)16:00
予想 -0.4% 前回 1.7%(前月比)
予想 0.6% 前回 1.0%(前年比)
予想 -0.5% 前回 2.1%(除自動車燃料・前月比)
予想 0.5% 前回 1.2%(除自動車燃料・前年比)
【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(4月)16:00
予想 -22.3 前回 -24.7
ドイツ失業率(3月)17:55
予想 6.2% 前回 6.2%
失業者数増減
予想 1.0万人 前回 0.5万人
ユーロ圏景況感指数(3月)19:00
予想 96.9 前回 96.3
【米国】
個人所得(2月)21:30
予想 0.4% 前回 0.9%(前月比)
個人支出
予想 0.5% 前回 -0.2%(前月比)
PCE価格指数(2月)21:30
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 2.5% 前回 2.5%(前年比)
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
予想 2.7% 前回 2.6%(コア・前年比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(3月)23:00
予想 57.9 前回 57.9
日銀主な意見(3月18日-19日開催分)
ECB調査ユーロ圏消費者インフレ期待(2月)
ボスティック・アトランタ連銀総裁が討論会参加(質疑応答あり)
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きょうのNY為替市場、ドル円は買いが優勢となり151円台に上昇した。本日の為
替市場はドル高のフォローはなく、専ら円安がドル円を押し上げた。トランプ大統領が
輸入自動車に25%の関税を発動する大統領令に署名したことで、市場には先行きへの
不安感が広がっている。
米株式市場も上値の重い展開となっていたが、自動車株は下落したものの、全体的な
失望感までは広がっておらず、きつい下げには至っていない。そのような中、円相場は
過度に積み上がっている円ロングの解消が続いている状況。
また、今回の自動車関税の日本経済への影響の確認と、4月2日に打ち出されるであ
ろう、その他の分野への相互関税の影響を確認するため、日銀は追加利上げを急がない
と見られていることも円安を誘っているものと見られる。
ただ、FRBも日銀も次の行動には慎重になっている中、関税以外の基本的な状況は
変わらない。目先は4月2日の相互関税の内容と市場の反応を待っている。そのような
中で期末のポジション調整を消化している状況。
ユーロドルは一時1.08ドル台に上昇。7日ぶりに反発となる。東京時間の早朝に
一時1.0735ドル付近まで下落し200日線に接近したが、その水準はサポートさ
れた格好。
ユーロドルは3月に入って急速に買い戻され、一時1.10ドルをうかがう展開も見
られていた。それと伴にオプション市場でボラティリティが上昇していたが、先週から
の戻りで、それは低下している。
アナリストからは、ドイツの財政刺激策や防衛支出がユーロ圏の成長を押し上げるま
での期間について、市場に再考する動きが出たことがボラティリティの落ち着きにつな
がったとの声も聞かれる。むしろ、注目すべき点は直近の変動にもかかわらず、ECB
の利下げ期待は大幅に変化しなかった点だという。ECB理事の中には次回4月の理事
会での金利据え置きに言及する理事も出ているが、短期金融市場では75%程度の確率
で0.25%ポイントの追加利下げを織り込んでいる状況。
ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.30ドルをうかがう展開も見せていた。本
日の21日線が1.2890ドル付近に来ていたが、その水準でサポートされ、今年に
入ってからの上昇トレンドは維持されている。ただ、1.30ドル台に入ると売りオー
ダーも観測されているようだ。
英中銀が利下げに慎重姿勢を維持する限り、最新の英インフレ指標はポンドを支える
との指摘が出ている。前日の2月の英消費者物価指数(CPI)は予想よりも若干低か
った。しかし、コアインフレは前年比3.5%で、英中銀の目標である2%を依然とし
て大幅に上回っており、サービスインフレも5.0%と依然として高水準にある。
この状況では、英中銀はスタンス変更の前にインフレ緩和のさらなる証拠を必要とす
る可能性が高いという。そのため、年内に実施される利下げはあと2回に留まると見て
いるようだ。段階的な利下げのアプローチは、ポンドをある程度下支えするはずで、年
内は主要通貨のほとんどに対して優位に立つと見ているという。
MINKABU PRESS