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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 150.53 + 0.62 (+ 0.41%) 150.75 / 149.84
ユーロ・ドル 1.0754 - 0.0037 (- 0.34%) 1.0803 / 1.0744
ポンド・ドル 1.2889 - 0.0055 (- 0.42%) 1.2949 / 1.2875
ドル・スイス 0.8842 + 0.0017 (+ 0.19%) 0.8851 / 0.8817
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<きょうの材料>
*米耐久財受注(2月・速報値) 21:30
結果 0.9%
予想 -1.0% 前回 3.3%(3.2%から修正)(前月比)
結果 0.7%
予想 0.2% 前回 0.1%(0.0%から修正)(除輸送・前月比)
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -334.1万(4億3363万)
ガソリン -144.6万(2億3913万)
留出油 -42.1万(1億1436万)
(クッシング地区)
原油 -75.5万(2271万)
*()は在庫総量
*米5年債入札結果
最高落札利回り 4.100%(WI:4.095%)
応札倍率 2.33倍(前回:2.42倍)
*トランプ大統領、自動車関税発表を準備
トランプ大統領は早ければ本日中の自動車関税発表を準備していると伝わっている。
ブルームバーグが関係者の話として伝えた。ただ、大統領の計画はまだ変更される可能
性があるという。
*カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁
・インフレ抑制にはさらなる取り組みが必要。
・関税が信頼感に劇的な変化をもたらしている。
*ムサレム・セントルイス連銀総裁
・関税の影響を懸念。
・二次的な関税の影響がある場合、金利をより長期に渡って据え置く可能性。
・第1四半期の成長は鈍化している模様。
・労働市場は完全雇用に近い状態を維持。
・様々な経済シナリオに対する政策対応を提示。
・間接的な関税の影響でインフレが持続する可能性。
・インフレにより景気が失速するリスク。
・景気回復の可能性が高まっている
・経済成長は緩やかなペースで続くと予想。
・辛抱強く慎重なアプローチを追求すべき。
*米財務省、8月にも支払い不能に陥るリスク
超党派の米議会予算局(CBO)は、議会が連邦債務上限の引き上げや適用停止を行
わない場合、政府は早ければ8月にも全ての支払いを期限通りに履行するための資金が
不足する可能性があると警告した。
*マクロン大統領
フランスのマクロン大統領は本日、米国主導の停戦交渉の一環として、ロシアが欧州
によるウクライナ支援に条件を課すことはできないと述べた。「ロシアは、われわれが
ウクライナに与える、また与えるであろう支援について発言することはできない」と述
べた。「ロシアは永続的な平和の条件を定めることはできない」とも語った。
*トランプ大統領の対EU関税は約20%
EUのシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)は、トランプ大統領が来週、EUに対
して約20%の関税を課す可能性があるとの見方を示した。英FTが報じた。シェフチ
ョビッチ委員は、ラトニック米商務長官、グリア通商代表部(USTR)代表、ハセッ
ト国家経済会議(NEC)委員長と会談。
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<明日の材料と事前予想>
【米国】
実質GDP(確報値)(第4四半期・前期比年率)21:30
予想 2.3% 前回 2.3%
個人消費
予想 4.2% 前回 4.2%
GDPデフレータ
予想 2.4% 前回 2.4%
PCEコアデフレータ
予想 2.7% 前回 2.7%
卸売在庫(速報値)(2月)21:30
予想 1.0% 前回 0.8%(前月比)
新規失業保険申請件数(03/16 - 03/22)21:30
予想 22.6万件 前回 22.3万件
中古住宅販売成約指数(2月)23:00
予想 0.9% 前回 -4.6%(前月比)
中国不動産協会、市場見通しに関する会議開催(28日まで)
バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演(質疑応答あり)
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きょうのNY為替市場、ドル円は150円台で大きく上下動した。前日のNY時間に
150円を割り込んだものの、買い戻されている。150円割れでは押し目買い意欲も
強いようだ。円ロングもなお、かなり積み上がっており、日本の年度末に向けてポジシ
ョン調整が活発に出るようだ。ただ、海外時間に入ると再び伸び悩む動きとなった。N
Y時間の早朝には150円割れを試す動きも見られたが、維持している。
また、本日はムサレム・セントルイス連銀総裁の講演が伝わっていたが、関税の影響
を懸念しており、二次的影響がある場合は金利をより長期に渡って据え置く可能性があ
るとの認識を示していた。また、第1四半期の成長は鈍化しているとの見方も示してい
る。FRBは辛抱強く慎重なアプローチを追求すべきとの考えも示した。
ユーロドルは終盤にやや売りが出て、1.07ドル台半ばに値を落とした。本日のユ
ーロドルは動意薄で1.07ドル台後半での振幅が続いていたが、午後になって下落し
ている。トランプ大統領が来週、EUに対して約20%の関税を課す可能性が報じられ
ていた。
EUのシェフチョビッチ欧州委員(通商担当)がラトニック米商務長官、グリア通商
代表部(USTR)代表、ハセット国家経済会議(NEC)委員長と会談後、米政府の
最終的な計画は依然不透明としながらも、導入されればEU27カ国すべてに一律に適
用される見通しだと説明した。同委員はEUからの輸入品に20%の関税が発動されれ
ば、EUに壊滅的な影響をもたらすと米政府関係者に警告したという。
ポンドドルは売りが優勢となり、1.28ドル台に下落。ポンドは対ユーロでも下落
した。この日発表の2月の英消費者物価指数(CPI)が予想を下回り、市場は英中銀
の利下げ期待を復活させた。短期金融市場では6月の利下げ期待が急速に高まり、確率
を85%程度まで高めている。
本日はリーブス英財務相が最新の予算案を発表したが、その後もポンドは軟調な展開
を継続。リーブス財務相は広く予想されていた福祉予算の削減、脱税対策強化、政府運
営コスト削減のための改革、財政余地の再構築するための改革を発表した。財政余地は
2029/30年度までに99億ポンドまで回復するとしている。
これを受けて英予算責任局(OBR)は今年のGDP見通しを1.0%に従来から半
減させている。一方、インフレ見通しは3.2%に引き上げた。
MINKABU PRESS