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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 149.90 - 0.80 (- 0.53%) 150.94 / 149.55
ユーロ・ドル 1.0791 - 0.0010 (- 0.09%) 1.0830 / 1.0777
ポンド・ドル 1.2943 + 0.0020 (+ 0.15%) 1.2967 / 1.2902
ドル・スイス 0.8827 - 0.0004 (- 0.05%) 0.8849 / 0.8801
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<きょうの材料>
※経済指標
*米新築住宅販売件数(年率)(2月)23:00
結果 67.6万件
予想 68.0万件 前回 66.4万件(65.7万件から修正)
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(3月)23:00
結果 92.9
予想 94.0 前回 100.1(98.3から修正)
※発言・ニュース
*米2年債入札結果
最高落札利回り 3.984%(WI:3.987%)
応札倍率 2.66倍(前回:2.56倍)
*クーグラーFRB理事
・最近の経済活動に関するデータはやや軟調であることを示している。
・物価上昇とインフレ期待の回復を見守っている。
・FRBはしばらくの間金利を安定させることができる再言及。
・労働市場は2月まで安定している模様。
・2月のPCE価格指数の予想は2.5%。
*ビルロワドガロー仏中銀総裁
・夏に政策金利が2%になるとの市場のシナリオは有り得る。
・ECBの利下げペースと規模は依然不透明。
・ECBにはなお緩和余地がある。
・ドイツの財政計画は必ずしも物価を押し上げるものではない。
・欧州のディスインフレ傾向は堅調。
・利下げサイクルは終了しておらず、自動的でもない。
*ゼレンスキー大統領
・ウクライナと米国の次回協議を近く開催。
・双方が停戦を順守しているか、米国の監視を期待。
・ウクライナと米国のチームは占領地域について協議していない。
・他国も停戦監視に参加する可能性がある。
・米国は資源に関する新たな利益共有案を提案。
・ウクライナは米国の重要鉱物に関する新たな提案を検討中。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(CPI・月次)(2月)09:30
予想 2.5% 前回 2.5%(前年比)
【日本】
景気先行指数(確報値)(1月)14:00
予想 108.0 前回 108.0
景気一致指数
予想 116.2 前回 116.2
【英国】
消費者物価指数(CPI)(2月)16:00
予想 0.5% 前回 -0.1%(前月比)
予想 2.9% 前回 3.0%(前年比)
予想 3.6% 前回 3.7%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(2月)16:00
予想 0.7% 前回 -0.1%(前月比)
予想 3.5% 前回 3.6%(前年比)
予想 3.1% 前回 3.2%(前年比・除くモーゲージ利払い)
【米国】
耐久財受注(速報値)(2月)21:30
予想 -1.0% 前回 3.2%(前月比)
予想 0.3% 前回 0.0%(輸送除くコア・前月比)
リーブス英財務相が予算案提出・英予算責任局(OBR)春季経済予測公表
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、イベント「Fed Listen」出席(質疑応答あり)
ムサレム・セントルイス連銀総裁、米経済および金融政策について講演(質疑応答あ
り)
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きょうのNY為替市場、ドル円は再び150円を割り込んだ。前日に150円を突破
し、東京時間には一時151円を試す展開が見られたものの上値を維持できていない。
特段の売り材料は見当たらなったが、3月期末が接近していることもあり、ポジション
調整が活発に出ている可能性はありそうだ。円安の動きも一服し、ユーロ円やポンド円
といったクロス円も戻り売りに押された。
東京時間に日銀の1月会合分の議事要旨が公表されていたが、「経済・物価見通し実
現なら、引き続き利上げが適当」としていた。他の委員の発言なども加味すると、方向
感は追加利上げで変わらずだが、慎重なペースが好ましいといった雰囲気のようだ。
少なくとも春以降、賃金上昇の広がりと4月2日以降の関税の影響、そして不透明感
もささやかれ始めている世界経済の動向を確認したい意向と思われる。短期金融市場で
は7月か9月の利上げを織り込む一方、6月の可能性も排除していない状況に変化はな
い。
本日はこのところのドル高が一服し、ユーロドルも下げを一服させていた。しかし、
買い戻しを強める動きまでは見られず、1.08ドルちょうど付近で方向感のない展開
となった。ロンドン時間に3月調査のIfo景況感指数が公表されていたが、前回から
上昇したものの予想通りの内容でもあったことから、ユーロの反応は限定的となってい
た。
ユーロドルは先週からの連続下落で、3月に入ってからの急上昇の調整が入り、過熱
感は完全になくなっている。200日線の上は維持しており、リバウンド相場の流れに
はなおあるものの、現在は次のアクション待ちの雰囲気も出ている。
ポンドドルは1.29ドル台半ばに買い戻された。ポンドに関しては、明日の英消費
者物価指数(CPI)やリーブス財務相の春季予算案の提出が待たれる。
今月発表になった1月の月次英GDPは予想外のマイナス成長となっていたが、スト
ラテジストは英国の低成長はポンドの見通しにリスクをもたらすと指摘し、期待外れの
成長が政府の税収を圧迫しているという。成長回復がなければ、秋にさらなる増税が行
われるリスクが残る。利下げは経済見通しを押し上げるが、英中銀はインフレ圧力が依
然として高いことを理由に慎重姿勢を崩していない。
同氏は、ポンドは英中銀の慎重な利下げ姿勢から引き続きある程度の支援を受けると
いう。しかし、英経済が低成長、苦戦する財政、低い企業信頼感、低い生産性成長との
関連を断ち切れない場合、ポンドの相対的な魅力は薄れるだろうと述べている。
MINKABU PRESS