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2024年06月06日(木)22時43分

NY外国為替序盤=ECBが利下げ

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日本時間午後10時41分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.91 - 0.20 (- 0.13%) 156.44 / 155.37
ユーロ・ドル 1.0891 + 0.0022 (+ 0.20%) 1.0902 / 1.0862
ポンド・ドル 1.2785 - 0.0002 (- 0.02%) 1.2809 / 1.2763
ドル・スイス 0.8913 - 0.0022 (- 0.25%) 0.8941 / 0.8904
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 日本時間午後10時41分現在のドル円は1ドル=155.91円。きょうのNY為
替市場、ドル円は買いが優勢となっており、一時156円台に再び戻していた。東京時
間には155円台半ばまで下落していたものの、海外時間に入って156円台に買い戻
されている。
 日銀審議委員の金融引き締めに慎重な発言もドル円の買い戻しを誘っていた可能性も
ありそうだ。日銀の中村審議委員は「当面の金融政策維持は適切」と発言。利上げや国
債購入減額には中立的な立場を示していた。
 本日の21日線が156.30円付近に来ており、いまのところはその水準に敬意を
払っている状況。21日線付近での売買交錯が見られている。
 市場の関心は明日の米雇用統計に移っているが、非農業部門雇用者数(NFP)は前
回から若干の増加幅拡大が見込まれているが、失業率、平均時給は前回と概ね同水準が
見込まれている。しかし、一部のエコノミストからは、予想を下回り、米労働市場の冷
え込みを示す内容になるのではとの見方も出ているようだ。いずれにしろ、来週のFO
MCを前に米利下げムードが再び高まるかを確認するイベントとなりそうだ。
 ECBがこの日の理事会で中銀預金金利を従来の4.00%から3.75%に引き下
げた。2022年7月のマイナス金利解除以降、約1年11カ月続いた利上げサイクル
に一旦終止符を打った。ただ、声明では「特定の金利の道筋をあらかじめ約束はしな
い」と述べたうえで、今年と来年のインフレ見通しを引き上げていた。ラガルド総裁は
会見で、スピードとタイミングはデータ次第であることを強調。市場ではタカ派な利下
げとの印象に結びついたようで、ユーロドルは一時1.09ドル台を回復する場面も見
られた。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は157円に観測され
ている。
6日(木)
155.45 (13.2億ドル)
157.00 (15.2億ドル)
7日(金)
156.50 (7.3億ドル)
157.00 (11.4億ドル)
MINKABU PRESS