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2025年03月25日(火)16時26分

東京株式(大引け)=172円高、米株高を受け4日ぶり反発も上値に重さ

 25日の東京株式市場は、前日の米株高を受けリスク選好の地合いとなり、日経平均
株価は反発に転じた。ただ、買い一巡後は戻り売りを浴び伸び悩む展開となった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比172円05銭高の3万7780円54銭と4日
ぶり反発。プライム市場の売買高概算は16億4014万株、売買代金概算は3兆93
40億円。値上がり銘柄数は1008、対して値下がり銘柄数は562、変わらずは6
7銘柄だった。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに
大きく水準を切り上げたことで投資家のセンチメントが改善した。朝方高く始まった後
も次第高の展開に。外国為替市場でドル高・円安に振れたこともポジティブ視された。
しかし、日経平均は一時500円を超える上昇を示したものの3万8000円台では戻
り売り圧力が強く、その後は上げ幅を急速に縮める地合いに変わった。トランプ米政権
の打ち出す相互関税は品目や対象国が絞り込まれる可能性があることが伝わり、関税政
策に対する過度な懸念が後退したものの、引き続き警戒感は根強く、目先筋の利益確定
売りが上値を押さえた。大引け時点で値上がり銘柄数はかろうじて1000を超え全体
の6割強を占めた。一方、売買代金は3兆9000億円台と低調で2営業日連続で4兆
円台に届かなかった。
 個別では、前日に続き売買代金トップとなったフジクラ<5803>が後半伸び悩んだも
のの続伸して引けたほか、ディスコ<6146>が値を上げ、トヨタ自動車<7203>もしっ
かり。ファーストリテイリング<9983>も堅調。三菱地所<8802>が物色人気となり、
ディー・エヌ・エー<2432>も買い優勢。低位のダブル・スコープ<6619>が値を飛ば
し値上がり率トップとなったほか、ミマキエンジニアリング<6638>も急騰した。ネク
ソン<3659>、MonotaRO<3064>なども大幅高。レノバ<9519>の上昇も目立
つ。
 半面、三菱重工業<7011>が冴えず、アドバンテスト<6857>も朝高後に一転して下
値を探る展開に。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも売り
に押された。キオクシアホールディングス<285A.T>も安い。アンビスホールデ
ィングス<7071>が急落、愛知製鋼<5482>も大幅安。三井E&S<7003>が下値を試
し、エス・エム・エス<2175>も下落した。JX金属<5016>も利食われた。
出所:MINKABU PRESS