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2024年06月27日(木)05時32分

米株式市場引け=ダウ平均は小反発

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米東部時間午後4時31分
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 39127.80 + 15.64 (+ 0.04%) 39183.74 / 38908.99
ナスダック総合指数  17805.16 + 87.51 (+ 0.49%) 17813.55 / 17687.07
S&P500     5477.90 + 8.60 (+ 0.16%) 5483.14 / 5451.87
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は小反発の一方、ナスダックは続伸。終値はダウ工
業株30種平均が15.64ドル高の3万9127.80ドル、ナスダック総合指数が
87.51高の1万7805.16、S&P500が8.60高の5477.90。
 市場の焦点が集中しているエヌビディア<NVDA>は売買交錯となったものの小幅高で
終えている。本日はテスラ<TSLA>やアマゾン<AMZN>、アップル<AAPL>など他のI
T・ハイテク株がナスダックを支えた。アマゾンは初の時価総額2兆ドル超えとなって
いる。ただ、6月期末を迎える中で、株価指数は全体的に方向感のない展開が見られて
いる。
 米株式市場はエヌビディアの動向に左右される展開が続いている。同社株は今年の株
価指数の上昇分の約3分の1を占めているが、その乱高下は株価指数が大型IT・ハイ
テク株に集中することへの新たな懸念を引き起こしているとの指摘も出ているようだ。
 「エヌビディアの乱高下が市場心理の重荷となっているが、AIへの構造的な投資ケ
ースは依然として損なわれていない」とした上で、「堅調なファンダメンタルズの中
で、より広範な銘柄に対して建設的な見通しを保持したい」と言及している。
 FRBが利下げに慎重になっている中でも、米株式市場の強気な見方は堅持されてい
る。そのような中で、AI以外の他のセクターにも物色が広がるのか、目下の米株式市
場の課題ではある。
 貨物輸送のフェデックス<FDX>が大幅高。前日引け後に3-5月期決算(第4四半
期)を発表し、1株利益が予想を上回ったほか、ガイダンスで25年度の通期の1株利
益も予想を上回った。大胆なコスト削減策が奏功した。同社はまた、トラック輸送部門
のフェデックス・フレイトの売却の可能性を示唆し、同部門の位置づけを検証中だと述
べたことも驚きをもって好感されている模様。
 電気自動車(EV)のリビアン<RIVN>が大幅高。前日引け後に独フォルクスワーゲ
ン(VW)が同社との合弁設立に50億ドルを投資すると伝わった。
 自動車部品のアプティブ<APTV>が下落。アナリストが投資判断を「売り」に引き下
げ、目標株価も従来の78ドルから63ドルに引き下げた。独フォルクスワーゲンとリ
ビアンの合弁による影響を理由に挙げている。
 家電メーカーのワールプール<WHR>が大幅高。取引開始前に独ロバート・ボッシュ
が買収を検討していると伝わった。ボッシュは買収提案の可能性についてアドバイザー
候補と協議しているという。
 建材のテクノグラス<TGLS>が大幅高。同社の取締役会が戦略的選択肢の見直しを行
うと発表した。
フェデックス<FDX> 296.19(+39.81 +15.53%)
リビアン<RIVN> 14.74(+2.78 +23.24%)
アプティブ<APTV> 67.54(-5.82 -7.93%)
ワールプール<WHR> 101.91(+14.88 +17.10%)
テクノグラス<TGLS> 49.89(+8.86 +21.59%)
アップル<AAPL> 213.25(+4.18 +2.00%)
マイクロソフト<MSFT> 452.16(+1.21 +0.27%)
アマゾン<AMZN> 193.61(+7.27 +3.90%)
アルファベットC<GOOG> 185.37(-0.21 -0.11%)
テスラ<TSLA> 196.37(+9.02 +4.81%)
メタ<META> 513.12(+2.52 +0.49%)
AMD<AMD> 157.54(-2.71 -1.69%)
エヌビディア<NVDA> 126.40(+0.31 +0.25%)
イーライリリー<LLY> 901.26(-3.35 -0.37%)
MINKABU PRESS