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2025年03月22日(土)07時14分

NY外為市況=ドル円は一時売りが強まるも、株安一服受けて反発

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日本時間午前7時13分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  149.32 + 0.54 (+ 0.36%) 149.66 / 148.59
ユーロ・ドル 1.0818 - 0.0033 (- 0.30%) 1.0861 / 1.0798
ポンド・ドル 1.2919 - 0.0048 (- 0.37%) 1.2972 / 1.2888
ドル・スイス 0.8828 + 0.0009 (+ 0.10%) 0.8840 / 0.8797
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<きょうの材料>
※経済指標
【カナダ】
小売売上高(1月)21:30
結果 -0.6%
予想 -0.4% 前回 2.6%(2.5%から修正)(前月比)
結果 0.2%
予想 -0.1% 前回 2.9%(2.7%から修正)(コア・前月比)
【ユーロ圏】
消費者信頼感指数(速報値)(3月)00:00
結果 -14.5
予想 -13.0 前回 -13.6(ユーロ圏消費者信頼感)
※要人発言・イベント
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
失業率とインフレは2大使命に向けた進展を反映
現状では、経済にはまだ力強さが残っている
不確実性が高いときは、物事が片付くのを待つしかない
企業関係者は、設備投資に対する不安と待ちの姿勢に転じている
FRBは着実な手段をもって、経済について長い目で見る必要がある
現時点で金利の軌道を知るのは現実的ではない
FRBが待てば待つほど、利下げを後回しにしなければならない
待つことにはコストがかかる可能性
関税以外にも、今後の減税やその他の問題についても考慮必要
景気減速の場合、減税の理由となる
インフレが上昇すれば、FEDは見通しを修正せざるを得なくなろう
長期インフレに対する市場予想が上昇し始めた他、FEDは行動を起こす必要
スタグフレーション的な環境ほど不快なものはない
*ウィリアムズNY連銀総裁
金融政策には一定の不確実性
堅調な雇用と2%の目標をやや上回る現状のインフレを見ると、現在の緩やかな引き締め
姿勢は完全に適切
雇用の最大化と2%の物価目標の二大命題へ引き続き尽力
関税の影響から短期のインフレ期待上昇もその影響は時間ととおに徐々に弱まる
今年のGDPは移民率低下による労働力の伸び鈍化などにより昨年より鈍化
今回のFOMCで決定したQTの鈍化決定は自然なステップ
※トランプ大統領
対中関税について中国と話し合うことは可能
空軍次世代戦闘機はボーイング社に決定
※英ヒースロー空港
変電所火災を受けた封鎖、21日に一部再開、本格再開は22日になる
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<月曜日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
フランス
製造業PMI(速報・購買担当者景気指数)(3月)17:15
予想 46.2  前回 45.8 (製造業PMI(購買担当者指数))
非製造業PMI(速報・購買担当者景気指数)(3月)17:15
予想 46.2  前回 45.3 (非製造業PMI(購買担当者指数))
ドイツ
製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)(3月)17:30
予想 47.1 前回 46.5(製造業PMI(購買担当者指数))
非製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)(3月)17:30
予想 52.0 前回 51.1(非製造業PMI(購買担当者指数))
ユーロ圏
製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(3月)18:00
予想 48.3 前回 47.6(ユーロ圏製造業PMI)
サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(3月)18:00
予想 51.1 前回 50.6(ユーロ圏サービス業PMI(購買担当者指数))
【英国】
製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(3月)18:30
予想 47.3 前回 46.9(製造業PMI(購買担当者指数))
サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(3月)18:30
予想 51.1 前回 51.0(サービス業PMI(購買担当者指数))
【米国】
PMI(購買担当者景気指数・速報値)(3月)22:45
予想 51.6 前回 52.7(製造業PMI・速報値)
予想 51.0 前回 51.0(非製造業PMI・速報値)
予想 N/A 前回 51.6(コンポジットPMI・速報値)
ベイリー英中銀総裁、英国経済について講演
ホルツマン・オーストリア中銀総裁、欧州投資銀行会合出席
ボスティック・アトランタ連銀総裁、ブルームバーグTV出演
バーFRB理事(2月末で副議長退任)中小企業向け融資に関する討論会参加(質疑応答あ
り)
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 きょうのNY為替市場、朝方ロンドン市場のドル安円高が継続する形となり、東京朝
の安値に並ぶ148円60銭前後を付けた。欧州株や米株先物の軟調な動き、さらにそ
うした株安を受けたリスク警戒感からの安全資産としての米債価格の上昇(利回りの低
下)を受けたドル売りが強まった。
 もっとも売り一巡後は反発となった。米債利回りは4.25%から4.20%を割り
込むところまで下げたが、週末を前に流石に行き過ぎ感はもあり反発。ドル円は149
円00銭前後まで戻した。149円前後がいったん重くなり、その後少し売りが出た
が、序盤大きく下げた米株式市場にハイテクを中心とした買い戻しが入り、リスク警戒
の円買いが一服。円売りが一気に進む形で149円30銭台まで上昇し、週の取引を終
えている。
 ユーロドルは米債利回り低下を受けたユーロ高ドル安に、朝の水準をわずかに超える
1.0861を付けた。米債利回りが持ち直すと、上昇分を解消。さらに勢いがついて
売りが出る展開となり、一時1.0798を付けた。ただ週末を前に行き過ぎた動きに
も警戒感があり、少し戻している。
 ユーロ円はロンドン朝に162円台を付ける上昇を見せていたが、ドル円の下げもあ
って売りが強まると、上昇後に大きく下げたユーロドルの動きもあって160円75銭
までと大きな売りが出た。ドル円の反発などに161円台半ば超えまで反発とやや荒っ
ぽい動きを見せている。
 ポンド円も同様にロンドン朝の193円59銭から大きく下げ、一時192円04銭
を付けた。大台を何とか維持したことで193円前後まで反発を見せた。
 政治情勢などを警戒視、19日に36.70リラ台から、30分ほどで10%超のリラ
安でリラの対ドルでの最安値41.297wotu付け、その後38.00前後での推
移となっていたドルリラは、いったん38.20前後を付けた後、少し落として37.
70リラ台での推移。
MINKABU PRESS