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日本時間午前5時34分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 148.78 + 0.09 (+ 0.06%) 148.96 / 148.18
ユーロ・ドル 1.0859 - 0.0044 (- 0.40%) 1.0917 / 1.0815
ポンド・ドル 1.2969 - 0.0034 (- 0.26%) 1.3015 / 1.2936
ドル・スイス 0.8818 + 0.0040 (+ 0.46%) 0.8843 / 0.8756
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<きょうの材料>
※経済指標
*経常収支(第4四半期)21:30
結果 -3039億ドル
予想 -3300億ドル 前回 -3103億ドル(-3109億ドルから修正)
*フィラデルフィア連銀製造業景気指数(3月)21:30
結果 12.5
予想 9.0 前回 18.1
*米新規失業保険申請件数(3月15日週)21:30
結果 22.3万人
予想 22.4万人 前回 22.1万人(22.0万人から修正)
*米中古住宅販売件数(年率)(2月)23:00
結果 426万件
予想 395万件 前回 409万件(408万件から修正)
*米景気先行指数(2月)23:00
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 -0.2%(-0.3%から修正)(前月比)
*英中銀政策金利(3月)21:00
結果 4.50%
予想 4.50% 前回 4.50%
*英中銀
・委員9名の投票行動は据え置きが8名、0.25%ポイントの利下げ主張が1名。
・金融緩和への段階的かつ慎重なアプローチが適切。
・インフレは7-9月に3.75%前後に達する見通し
・1-3月のGDP予測を従来の前期比0.1%から0.25%に引き上げ。
*ベイリー英中銀総裁
・金利は緩やかに低下する道筋にある。
*マクレム・カナダ中銀総裁
貿易戦争によるインフレ上昇のリスクがあるため、中銀が金利を引き下げて成長を促
進することには限界があると述べた。関税による輸入コストの上昇が消費者物価に転嫁
され、金融政策が景気を下支えする余地が制限される可能性があるため、インフレ期待
を安定させることの重要性を強調している。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
消費者物価指数(2月)08:30
予想 3.5% 前回 4.0%(前年比)
予想 2.9% 前回 3.2%(生鮮食料品除くコア・前年比)
【英国】
GfK消費者信頼感調査(3月)09:01
予想 -20 前回 -20
公共部門ネット負債(2月)16:00
予想 70億ポンド 前回 -154億ポンド
【ユーロ圏】
ユーロ圏消費者信頼感指数(速報値)(3月)22日0:00
予想 -13.0 前回 -13.6
【カナダ】
小売売上高(1月)21:30
予想 -0.4% 前回 2.5%(前月比)
予想 -0.1% 前回 2.7%(コア・前月比)
日銀資金循環統計・速報値(10-12月)
連合25年春闘第2回回答集計結果
ウィリアムズNY連銀総裁、講演(質疑応答あり)
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きょうのNY為替市場、ドル高の流れが優勢となり、ドル円も148円台後半まで買
い戻されている。アジア時間には前日のFOMC後の流れを継続して148円台前半ま
で下落する場面も見られたが、海外市場に入って買い戻されている。
前日はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)で、年内2回の利下げ見通し
を据え置いたことで安心感が広がったほか、保有資産の縮小(ランオフ)も4月からペ
ースを減速させると発表したことで、為替市場はドル安の反応が見られていた。150
円台を試していたドル円も失速した格好となった。
パウエルFRB議長は会見で、トランプ関税のインフレへの影響について、「短期あ
るいは一過性のものである可能性が高い」と述べていた。しかし、市場は依然としてト
ランプ関税への懸念を抱いており、安堵感はすぐに消えつつあるようだ。トランプ大統
領の貿易政策が先行き不透明感を加速させ、インフレも押し上げるとの見方は根強く、
関税を前にFRBがドットプロット通りに利下げを継続できるのかとの疑念が根強いよ
うだ。
ドル円は再び21日線の下に下落し、1月中旬からの下げトレンドを継続している。
ユーロドルは戻り売りに押され、一時1.08ドル台前半に下落する場面も見られ
た。ユーロドルは今月に入って急速にリバウンド相場を加速させ、過熱感も高まってい
たが、この2日間の下げでそれは落ち着いている。目先は1.08ドルをブレイクする
ようであれば、200日線が控える1.07ドル台前半の水準が視野に入りそうだ。
本日はビルロワドガロー仏中銀総裁の発言が伝わっていたが、トランプ政権の貿易政
策に伴うEUのインフレへの影響は小さいと述べた。そのためインフレはさほど懸念し
ておらず、ECBは利下げ余地を持っているとの見解を示していた。
ポンドは対ドルでは上値の重い展開が見られているものの、対ユーロでは上昇。英中
銀がこの日の金融政策委員会(MPC)の結果を発表し、大方の予想通りに政策金利を
据え置いた。委員9名の投票行動は据え置きが8名、0.25%ポイントの利下げ主張
が1名となった。声明では「金融緩和への段階的かつ慎重なアプローチが適切」と慎重
姿勢を滲ませている。ベイリー総裁も「金利は緩やかに低下する道筋にある」との見方
を示している。
これまで追加利下げを主張して来た委員が据え置きに転じており、ハト派色が後退し
た印象。市場では今年あと2回利下げを行い、次回は5月か6月との見方がコンセンサ
スになっているが、本日のMPCを経て、年後半は利下げが一服するリスクが高まって
いるとも指摘されている。
英中銀は、地政学やトランプ関税、そしてスターマ―政権の経済政策の影響を見極め
たいようだ。
MINKABU PRESS