19日の東京株式市場で日経平均株価は4日ぶりに反落。前場には3万8100円台
まで値を上げたが、様子見姿勢が強まるなか後場に入り値を消した。
大引けの日経平均株価は前日比93円54銭安の3万7751円88銭。プライム市
場の売買高概算は18億4602万株。売買代金概算は4兆3820億円となった。値
上がり銘柄数は1066と全体の約65%、値下がり銘柄数は507、変わらずは64
銘柄だった。
前日の米株式市場では、NYダウが260ドル安となるなか、日経平均株価は小幅安
でスタートした。ただ、下値には買いが入りプラス圏に転じると上昇幅を拡大させ、前
場は3万8100円台へと上昇した。買い戻しが流入し全体相場は堅調に推移した。日
本銀行は、前引け前に金融政策決定会合の結果を発表し、金融政策の「現状維持」を決
めた。しかし、後場に入ると一転して売りが優勢となり上昇幅は縮小し、マイナス圏に
転じた。今晩未明に米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表されるほか、明日
は東京市場が休場となることから様子見姿勢が強まった。内需株などは堅調でTOPI
Xは6日続伸し今年に入ってからの高値を更新した。東証プライム市場に新規上場した
JX金属<5016>は公開価格を2%強上回る初値をつけ、売買代金上位に顔を出し人気
を集めた。
個別銘柄では、フジクラ<5803>やディスコ<6146>、レーザーテック<6920>、東
京エレクトロン<8035>、ソフトバンクグループ<9984>が下落。アドバンテスト<
6857>が売られ日経平均株価を押し下げた。ファーストリテイリング<9983>も軟調。
日立製作所<6501>やメルカリ<4385>、ダイキン工業<6367>、キーエンス<6861>
が下落した。
半面、三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>、IHI<7013>が高く、三菱商事
<8058>や伊藤忠商事<8001>がしっかり。トヨタ自動車<7203>やソニーグループ<
6758>、任天堂<7974>、リクルートホールディングス<6098>が上昇した。東京海上
ホールディングス<8766>やサンリオ<8136>、東京電力ホールディングス<9501>が
値を上げた。
出所:MINKABU PRESS